パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

東京総行動&都教委回答

2007年09月17日 | 増田の部屋
 ● 雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ!? 東京総行動&都教委回答

 こんにちは。犯罪都教委&3悪都議と断固闘う増田です! 重複・長文ご容赦を。
 9月12日(木)は、安倍晋三さんが突然、醜くくも無責任極まりなくも、政権を投げ出した日でしたが、以前から予定されていた「東京総行動」の日でした。これは「すべての争議の勝利をかかげ、背景資本や当局に直接抗議行動をすることによって解決を目指す」ために、争議中の団体・個人が連帯して行動するもので、今年35周年を迎えました(それだけ不当労働行為は後を絶たない)。この実行委員会委員長は東京全労協の押田議長です。

 まずは、8:45に日比谷内幸町のみずほ銀行本店前に集合。未明からの土砂降りの雨の中、上がるかと期待しても、また大降りになるという幕開け。みずほ本店は不当労働行為を行い続けた光輪モータースという会社の若林社長に130億円(だったと思う)という乱脈融資を行ったのだそうです。この組合の幹部の方は、7年前、黒ずくめの3人組に鉄パイプで襲われ3ヶ月の重症を負ったにもかかわらず、警察の捜査は進まず、このままでは今年、時効になってしまうということです。

 卒業式前に来賓に不起立を呼びかけただけなのに・・・しかも卒業式前に追い出されてしまったにもかかわらず「(卒業式)業務妨害罪」で起訴され東京地裁で罰金20万円の「有罪」判決を受けた板橋高校事件の藤田先生のことを思わずにはいられませんでした。

 何人かの挨拶がありましたが、郵政4・28の首切りから28年、最高裁で解雇撤回が確定して現場復帰し28年分の未払い賃金の支払いを受けた郵政労働者の方から、「寄付の目録」が押田議長に手渡されたときには、早く、こういう身分になりたいものだなぁ、と・・・

 それから、二手に分かれ、私たち東京都学校ユニオンは、ユリカモメに乗ってお台場コ-スへ。こちらは女性差別(裁判で全て勝訴)組合差別問題で、昭和シェル石油に対する抗議行動をする昭和シェル石油労働組合の支援と、組合を結成したために産経新聞から解雇された反リストラ産経労組の松沢弘委員長の解雇撤回要求行動を、フジ・サンケイグループの総本山・フジテレビ前で行うコースです。

 シェル石油前は、2階の屋根のあるところでしたので、風と雨がひどかったのですが、何とかなりました。しかし、フジテレビ前は屋根がないので、これは・・・と思っていたら、なんと、雨がやんだではありませんか。しかし、風の強いこと、強いこと・・・台風並。ここで連帯の挨拶をさせていただきましたが、帽子を手でしっかり抑えていなければなりませんでした。でも、みんな、意気軒昂で、糾弾シュプレヒコール。修学旅行中の生徒や見学者たちが、興味深そうに見ていました。

 それから、またユリカモメに乗って新橋に戻り霞ヶ関まで歩いて、今度は国土交通省前で、もう一つのコース(朝日新聞ヘラルド労組の不当解雇で朝日新聞社に抗議行動&職業病の頸肩腕障害で解雇された元NTT労働者の木下さんの解雇撤回を求めるNTT本社前抗議行動)に行っていた人たちと合流。ここで国労1047名解雇撤回の抗議行動。

 昼食後、日比谷公園のかもめ広場に集合。ここでは、舛添厚労大臣に面会を求めてテントを張り24時間座り込みを3日間行っていた肝炎訴訟の方たちとエール交換。この方たちから、「安倍首相が辞任するらしい」というニュースを聞き、「ウッソー!? 何で今頃?」と携帯のワンセグでテレビをつけると、やってるではありませんか。「辞意表明、2時から記者会見」と・・・この後、肝炎訴訟の人たちは、これでは仕方がないとテントを撤収したようです。

 さて、ここから、また二手のコースで出発。都学校ユニオンは、教育情報研究所から都教委に行くコースに。この会社は立派な名前ながら、まじめな従業員だった(ために、会社のおかしいやり方に抗議した)丹羽良子さんを不当解雇して、裁判で敗訴が確定し未払い賃金を支払わなければならなくなりました。すると擬装倒産して『日本言語研究所』なる名前になったんです。ここで、抗議行動をしているうち、やっと雨も小止みになり、風もなくなりました。でも、本当に目の前に『その会社』があるのに、「当該会社は倒産していて、これは別会社だから無関係」として未払い賃金を支払わせることができない、というのは何とも悔しいですね。丹羽さんは、社長個人を、また、裁判に訴えるしかなくなったのです。

 いよいよ都教委へ。先日提出しておいた要請書に対して東京都教育庁総務部教育情報課長・黒田浩利氏が、「それぞれの担当課」から文書回答されていたものを、われわれ50名弱の前で読み上げてくれます。以下、その一部を紹介します(全文は添付ファイルを参照)が、またまた一同「プッ!?」と噴出す迷回答の連続で・・・

●扶桑社教科書問題について
 7月26日の中村正彦、米長、内舘等6人の教育委員が満場一致で扶桑社歴史教科書を採択するに当たり「教科書調査研究資料及び教科書採択資料は、平成19年7月10日開催の東京都教科用図書選定審議会において、適切である旨の答申を受けたものである。」が、この2種の資料に[「本年5月31日付『新しい歴史教科書をつくる会』会長声明による、扶桑社自身が、扶桑社『つくる会』教科書は『各地の教育委員会の評価は低く、内容が右寄り過ぎて採択が取れない』と明言した」という趣旨の記載はない。]

 それにもかかわらず、読売新聞社長・渡辺恒雄氏でさえ「あの戦争が『自存自衛』の戦争・・・誤ったもの。」(8月10日付北京週報)という侵略戦争を「自存自衛の戦争」と明記する扶桑社教科書を採択したことについては、「東京都教育委員会は、法令等に基づき、採択の対象とされている教科書から、採択権者の権限と責任において適正かつ公正に採択を行っている。」と強弁します。

 「5月に公表されている扶桑社の見解も入ってない資料を基にして、なぜ、どこが、適正かつ公正なんですか」と追及すると、黒田課長、また読み上げます。
「えー・・・『東京都教育委員会は、法令等に基づき、採択の対象とされている教科書から、採択権者の権限と責任において適正かつ公正に採択を行っている。』」
・・・エンドレス!?

●東京都障害児学校労働組合が教研集会を行うにあたり都立王子養護学校校長がイヤガラセをして施設使用許可をしなかったことが「不法行為」と裁判で確定した問題について
 8月27日の要請で「不法行為を行ったと認めるか」と質問すると「「学校施設の使用許可の手続き・判断等については一層の適正化を図ってまいる所存である。」などと、まったく日本語コミュニケーション能力を欠落した回答をしたので、重ねて「不法行為を認めるか」と質問しました。

 すると、今回は以下のように「フツーの官僚答弁」ができるように少々は進歩!?
「裁判において、当方の主張が認められなかったことは遺憾であるが、判決が確定した以上は、これを厳粛に受け止め、学校施設の使用許可の手続き・判断等について適正を図ってまいる所存である。」

 「不法行為」と確定してすら、なお「当方の主張が認められなかったことは遺憾」などと、シブトイこと・・・ついに「不法行為を行ったと認めます」とは言わ(え)ないのですね。これで「反省」や「改善」が見込めますでしょうか?

 「この不法行為による損害賠償金の『11万円に遅延損害金を加えた』9月12日現在の総『額』を数字で何円になるか、明らかにされたい。」と、普通に日本語読解能力があれば小学生でも理解できるような質問にも「損害賠償の総額は11万円に2年と185日分の年利5%の遅延損害金を加えた数字である。」などと書いているのです。「総額、何円かを聞いているのです。総額は何円ですか」と追及してやっと口頭で「123,787円です」と・・・これが、校長の『不法行為』を都民の税金で尻拭いする額です。

 その他、東京都学校ユニオン組合員で、校長の讒言により嘱託不採用となったため、それを見抜けなかった都教委の責任を追及している田畑和子さんの発言も重要でした。その校長が生徒の自殺を隠蔽したことで「関連文書が都教委内にあるので、黒田課長、あなたが確認してください」と追及しました。黒田課長、件の回答文書を手に持ち、文書に目を落としたまま沈黙・・・すると都学校ユニオン顧問の大野昭之(てるゆき)さんから間髪おかず「書いてないんだろ?」と、この上なく鋭いツッコミを入れられて一同、爆笑。黒田課長はフリーズ!? してしまいました。

 さて、時間が迫っているので、サンドバッグ課長さんを解放してあげて、最後の集合地、飯田橋にある「世界のトヨタ本社」前へ。朝の台風並の雨と風がうそのように晴れ上がりました! この日は、「反トヨタ、グローバルキャンペーン」の日で、世界中でいっせいに不当労働行為を行っているトヨタに抗議行動をする日でもありました。特にフィリピントヨタでは、組合との交渉を拒否し233名を解雇した上、これを不当としたフィリピン最高裁判決にも従わず、ILO勧告にも従ってないのだそうです。これが「世界のトヨタ」「環境に優しい自動車」をキャッチ・コピーとするトヨタの実態なんですね。

 フィリピントヨタ労組から委員長が来日しておられ、「労働者は国際連帯して、雇用を守り、正義を実現しよう」とアピールされました。実はフィリピン日産も、同様の不当労働行為をしているということで、フィリピン日産労組の委員長も来日して、もう一手のコースで日産本社に抗議行動をしておられ、ここでも連帯の挨拶をされました。

 「環境に優しい車」を作るという「世界のトヨタ」「世界のニッサン」ですが、この「環境」の中に「労働者」は入ってないのですね。なんとなく江戸・元禄期将軍綱吉の「生類憐みの令」の『生類』に人間は入っていなかったことを思い出しました!?

 さて、午後5:45に解散。朝8:45から、雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ!? みんな、よく頑張ったものです! われわれ「総行動」の熱気が安倍さんを自滅に追い込んだ!? ってことにしておきますか・・・万歩計を付けていた人によると1万2千歩とか。これで、おなかの脂肪が少しでも減っていれば一石二鳥なんですけど・・・

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