◆ デビツド・ケイ氏(「表現の自由」国連特別報告者)に
「日の丸・君が代」強制の実情を訴えました (リベルテ)
昨年12月、日本における表現の自由への取り組みと状況を調査する目的で公式訪問することが決まっていた国連特別報告者(注)デビッド・ケイ氏の来日を政府が突然キャンセルしたことは、国連が派遣する公式訪問者を拒否するという日本政府の姿勢が問われる問題として、大きな話題となりました。
その後、ケイ氏の希望により4月12日から19日までの訪日が実現しました。ケイ氏は日本政府の関係省庁その他関係機関と意見交換を行うだけでなく、対抗関係にあるNGOとの対話にも精力的に活動しています。
16日には自由権規約ネットワーク2014に所属するNGOの訴えを聞くためのブリーフィングが開催され、「東京・教育の自由裁判をすすめる会」も出席して発言しましたので、簡単に報告します。
発言した8団体のうち4つが「日の丸・君が代」強制問題関連の団体でした。(発言順に、板橋高校卒業式事件から「表現の自由」をめざす会、東京・教育の自由裁判をすすめる会、国連に障がい児の権利を訴える会、日の丸君が代の強制に反対し、国連勧告の実現を求める1・29院内集会実行委員会)
他のテーマは、NHK問題、選挙運動の自由、在日コリアンに対するヘイトスピーチ問題など。
「日の丸・君が代」強制問題4団体とも発言が出来て、重なる部分も多少はあったものの、それぞれ少しずつ違う角度からの報告となり、問題についてじつくり聞いてもらえて良かったと思います。ケイ氏はこの問題について関心を示し、たくさん質問してくれました。理解できた範囲でご報告します。
*(板橋高校事件に関して)19条は意見・表現の自由の保障であるが、意見に関しては無条件にいかなる制約もしてはならないのだから、意見の自由の方で主張を展開してはどうか?
*皆さんは教職員の処分撤回運動をしているが、人権擁護の立場から皆さんを支援している市民への当局からの圧力等の事例はあるのか?
*日の丸君が代強制に対する生徒の反対運動はあるのか?
*皆さんが最終的に望んでいるのは何なのか?法律(国旗・国歌法)を変えるというようなことなのか?
最後の質問に関しては、当方も説明に多少モタモタしましたが、最終的には学校における「日の丸・君が代」の強制をやめることだとはっきり伝えることが出来ました。
*また、「国民救援会」の方からは、勧告のパラグラフ22は抽象的であるため、政府は責任を取ろうとしない。18条、19条の侵害として、「ビラ配布」「国旗・国歌の強制」などと具体的に例示する事を希望するとの発言がありました。
今回の来日調査について、ケイ氏は4/19に記者会見を行う予定です。国連の動きにも注目して、引き続き取り組んでいきます。
(注)特別報告者とは,特定の国の状況または特定の人権テーマに関し調査報告を行うために,国連人権理事会から任命された独立専門家。
『東京・教育の自由裁判をすすめる会ニュース リベルテ 第43号』(2016年4月23日)
「日の丸・君が代」強制の実情を訴えました (リベルテ)
東京・教育の自由裁判をすすめる会・国際人権プロジェクトチーム
昨年12月、日本における表現の自由への取り組みと状況を調査する目的で公式訪問することが決まっていた国連特別報告者(注)デビッド・ケイ氏の来日を政府が突然キャンセルしたことは、国連が派遣する公式訪問者を拒否するという日本政府の姿勢が問われる問題として、大きな話題となりました。
その後、ケイ氏の希望により4月12日から19日までの訪日が実現しました。ケイ氏は日本政府の関係省庁その他関係機関と意見交換を行うだけでなく、対抗関係にあるNGOとの対話にも精力的に活動しています。
16日には自由権規約ネットワーク2014に所属するNGOの訴えを聞くためのブリーフィングが開催され、「東京・教育の自由裁判をすすめる会」も出席して発言しましたので、簡単に報告します。
発言した8団体のうち4つが「日の丸・君が代」強制問題関連の団体でした。(発言順に、板橋高校卒業式事件から「表現の自由」をめざす会、東京・教育の自由裁判をすすめる会、国連に障がい児の権利を訴える会、日の丸君が代の強制に反対し、国連勧告の実現を求める1・29院内集会実行委員会)
他のテーマは、NHK問題、選挙運動の自由、在日コリアンに対するヘイトスピーチ問題など。
「日の丸・君が代」強制問題4団体とも発言が出来て、重なる部分も多少はあったものの、それぞれ少しずつ違う角度からの報告となり、問題についてじつくり聞いてもらえて良かったと思います。ケイ氏はこの問題について関心を示し、たくさん質問してくれました。理解できた範囲でご報告します。
*(板橋高校事件に関して)19条は意見・表現の自由の保障であるが、意見に関しては無条件にいかなる制約もしてはならないのだから、意見の自由の方で主張を展開してはどうか?
*皆さんは教職員の処分撤回運動をしているが、人権擁護の立場から皆さんを支援している市民への当局からの圧力等の事例はあるのか?
*日の丸君が代強制に対する生徒の反対運動はあるのか?
*皆さんが最終的に望んでいるのは何なのか?法律(国旗・国歌法)を変えるというようなことなのか?
最後の質問に関しては、当方も説明に多少モタモタしましたが、最終的には学校における「日の丸・君が代」の強制をやめることだとはっきり伝えることが出来ました。
*また、「国民救援会」の方からは、勧告のパラグラフ22は抽象的であるため、政府は責任を取ろうとしない。18条、19条の侵害として、「ビラ配布」「国旗・国歌の強制」などと具体的に例示する事を希望するとの発言がありました。
今回の来日調査について、ケイ氏は4/19に記者会見を行う予定です。国連の動きにも注目して、引き続き取り組んでいきます。
(注)特別報告者とは,特定の国の状況または特定の人権テーマに関し調査報告を行うために,国連人権理事会から任命された独立専門家。
『東京・教育の自由裁判をすすめる会ニュース リベルテ 第43号』(2016年4月23日)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます