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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

都教委の広島出張

2006年08月30日 | 暴走する都教委
┏━━ http://blog.livedoor.jp/suruke/ ━━━━━━━━━━━━━━━━
  ◇◆ 都┃教┃委┃情┃報┃メールニュース◇◆ 第61号 2006年★月★日
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                 発行:「日の丸・君が代」強制に反対する
   (※転送・転載歓迎※)           市民運動ネットワーク
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■1 ▼ 都教育庁、「君が代」問題で広島へ2度の出張 人事管理など調査
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 今号では、都教育庁職員らの広島出張についてお伝えします。東京都教育庁の
指導部・人事部・総務部の職員らが広島県に出張し、「日の丸・君が代」問題や
人事管理について調査しています。(※以下、所属・職層などは当時)

 【広島県への出張の概要】
 ●2003年8月3日~4日 訪問先:広島県立国泰寺高校/広島県教育委員会
  ・賀澤恵二(指導部高等学校教育指導課 副参事)
  ・柿添賢之(人事部職員課 副参事)
   ※旅費107,360円

 ●2005年4月21日~22日 訪問先:広島県立広島井口高校/広島県教育委員会
  ・高野敬三(指導部高等学校教育指導課 副参事)
  ・井上新一郎(総務部法務監察課 主事)
  ・中島誠司(人事部職員課 副参事)
   ※旅費146,560円 

 文部省の「是正指導」後、強力に「日の丸・君が代」を推進した広島県。その
広島から強制の手法を東京都が学んでいたことがあらためて明らかになりました。

 2003年夏の出張の詳細は不明ですが、ちょうど卒業式・入学式対策本部を設置
し、新たな通達と実施指針を準備していた時期です。指導部のみならず、人事部
も参加していたことが注目されます

 さらに2005年春には、法務監察課も参加しています。法務監察課は、職員の服
務の指導監察担当ですが、人事委員会・裁判なども担当しており、訴訟対応とい
う意味もあったのかもしれません。

 出張報告(復命書)の一部は墨塗り(非開示)でしたが、その理由は「広島県
教育委員会における人事管理の取組状況を調査するに当たり、公にしないことを
前提に相手方から聴き取った内容」とのものでした。都教委にとって、「日の丸
・君が代」は「教育問題」というより、「学校経営上の最大の課題」であり、ま
た「人事管理」の問題です。
 《都教委の方針を末端まで貫徹する体制をつくるため、従順でない教職員を炙
り出して殲滅する》、そんな都教委の問題意識が見えるような気がします。

 訪問先となった広島県立井口高校では、体育祭でも国旗掲揚・国歌斉唱がプロ
グラムに入っており、国旗常時掲揚も行われているそうです。また、卒業式では
予行演習で「君が代」指導を細かく行い、ブラスバンドや音楽科専攻の生徒がリー
ドしているとのこと。
 一方で、「広島県は、現在、何回処分を受けても戒告どまりである。全県では
確信犯がいて、それはなかなか改善されない。東京のような加重処分の制度が必
要かも知れない
。」との認識も示されています。

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■2 ▼ 《資料》広島への出張報告書 「広島でも加重処分の制度必要か」
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 以下に出張報告(出張復命書)を掲載します。
 賀澤高校指導課長や人事部職員課については「口頭で報告しており、作成して
いないため存在しない」とのこと。
 また、広島県教委から持ち帰ってきた資料も「不存在」だそうです(出張目的
には「関係資料や情報を収集」って書いてあるんですが・・・)。

 全文はホームページにアップしてあります。PDFで少し重たいのでご注意を。
■出張復命書(2005年4月25日)〔1470KB〕
 http://suruke.web.fc2.com/PDF/050425hiroshima.pdf

●非開示理由
報告事項の一部
「広島県教育委員会における人事管理の取組状況を調査するに当たり、公にしな
いことを前提に相手方から聴き取った内容である。公にすることにより広島県教
育委員会との信頼関係を著しく損なうこととなり、東京都教育委員会の今後の学
校管理運営及び行政運営に影響を及ぼすおそれがあるため」(条例7条6号)

※墨塗りだらけのため分からないが、高野課長の出張復命書も全く同じ内容のよ
う。ただし、井口高校の「今後の課題」の部分が非開示となっている。

▼以下、出張復命書より抜粋(2005年4月25日 井上法務担当係長)
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(出張用務)
文部科学省の是正指導への対応に関する関係資料や情報を収集し、その成果を東
京都における教育課程の適正な実施にかかわる指導の推進に反映させる。

(報告事項)
1 広島県立広島井口高等学校
(1)現状

 儀式・行事のうち、卒業式や入学式だけでなく、体育祭でも国旗掲揚、国歌斉
唱がプログラムに組まれている。また広島県の中では先行しているが、国旗の常
時掲揚も行っている。
 卒業式は予行演習のときに、総務の教員が合唱及びブラスバンドの指揮をして
おり、生徒の斉唱指導も細かく行っている。当日の式場には、正面にパネル(看
板)にした国歌を掲示し、ブラスバンドによる伴奏、音楽科専攻の生徒による合
唱隊が斉唱をリードしている。

(2)適正化の取組み
 毎年、広島県教委から儀式の適正化に向けた通達が出されている。■■■■■
■■■■■■■■■■■■(11行墨塗り)■■■■■■■■■■■■■■■■■

(3)これまでの経過
■■■■■■■■■■■■(8行墨塗り)■■■■■■■■■■■■■■■■■

(4)今後の課題
 適正な実施は、まず第一に校長の強いリーダーシップが必要である。第二に組
織的な取り組みが大切である。どうしても弱い校長への圧力がある。ブロックで
連絡を密にし、孤立させないようにする。
 広島県は、現在、何回処分を受けても戒告どまりである。全県では確信犯がい
て、それはなかなか改善されない。東京のような加重処分の制度が必要かも知れ
ない。

2 広島県教育委員会事務局
(1)現状

 県内の小中学校、及び県立学校での実施率は100%である。
 斉唱指導の調査について、新聞で取り上げられたが、本件調査は平成13年か
ら実施している。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■(3行墨塗り)■■■■■■■■■■■■■■■■■

(2)適正化の取り組み
 平成12年12月26日に「卒業式及び入学式における国旗及び国歌に係る指
導について」を通知するとともに、■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■(2行墨塗り)■■■■■■■■■■■■■■■■■
 斉唱指導は、小中学校の卒業式については、1年間を通じ、指導を継続してい
る。
 高校の卒業式は、予行演習の中で指導を徹底している。
■■■■■■■■■■■■(4行墨塗り)■■■■■■■■■■■■■■■■■

(3)これまでの経過
■■■■■■■■■■■■(8行墨塗り)■■■■■■■■■■■■■■■■■

(4)今後の課題
■■■■■■■■■■■■(5行墨塗り)■■■■■■■■■■■■■■■■■

(5)訴訟関係
■■■■■■■■■■■■(3行墨塗り)■■■■■■■■■■■■■■■■■

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