パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

根津公子の都教委傍聴記(11.27)

2014年12月01日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 ◆ またも定例会の開始時刻を変更

 今日(27日)の定例会もまた、急きょ開始時刻が30分繰り下げられていた。
 定例会担当の課長にその理由を訊くと、「案件によって遅れることもあります」という。そのことばを確認をすると、「あると思います」と曖昧にし、傍聴者はインターネットや電話で開始時刻を確認してから来い、と言わんばかりの態度である。
 予告した時刻を変更することは、よほどの事情がない限りあり得ないことだろう。それが常識であろうに、都教委定例会の開始時刻の変更は今年1月からすでに4回に上る
 10時31分、定例会が始まったが、木村委員長からも開始時刻の変更について理由説明やお詫びのことばはなかった。教育委員らにとって、傍聴者はどう映っているのだろうかといぶかしく思う。
 今日も懲戒処分の議案が9件。非公開議題なので都教委ホームページを見ると、25日付けで5件の報告があった。カメラをセットして生徒のスカートの中を盗撮(懲戒免職)とか、窃盗や体罰での処分だ。今日の議案になるのは、残りの4件なのか、それとも新たな9件なのか。毎回よくもこれほどに非行が起きるのはなぜ
 公開議題は3つの報告のみ。
  ①多摩地域ユース・プラザの次期事業者の決定について
  ②平成26年度東京都教育委員会職員表彰について
  ③平成26年度東京都教育委員会事業貢献企業等に対する表彰について

 ①は、都内7か所の「青年の家」を順次廃止して、江東区の「区部ユース・プラザ」(第5福龍丸展示のある夢の島公園のこと。管理維持費として、年間8億円支出)及び八王子の「多摩ユース・プラザ」(八王子にある「わくわくビレッジ」のこと。管理維持費として、年間4億円支出)に再編し、設計・建設・維持管理・運営を民間業者に委ねてきた。事業コストの削減が大きな理由のよし。
 「多摩ユース・プラザ」は今年度で10年の契約が終了し、来年度から10年間、これを行う事業者を入札方式で決めようとしたところ、入札は現事業者である京王電鉄(株)のみ。11月19日、京王電鉄を落札し、12月に契約締結予定との報告だった。
 ②は、「功績が顕著で、かつ勤務成績の優秀な職員」及び「優れた教育実践活動・研究活動を行っている学校・グループ」を表彰するというもの。
 各区市町村教委、都立学校長、教育庁各部の推薦に基づき、職員表彰審査会において審議し、今年度は個人の部で教職員50名、団体の部で11の学校を決定したとの報告であった。
 乙武教育委員の質問の一つは、「国旗国歌、体罰等で処分を受けた者は、表彰の対象になるのかどうか」だった。事務方の回答は、「非行のあった者は、対象から外す」であり、その回答に乙武教育委員は「わかりました」で終わったが、乙武教育委員の質問の真意はどこにあったのか、わからずじまい。「君が代」不起立と体罰を一緒に括るのは意図してのことだったのか否か。
 ③は、教員派遣研修や生徒の企業等実習・企業等体験活動を受け入れた企業14社、及び教育委員会が実施する事業において、一定期間貢献した個人6名を、推薦をもとに表彰審査委員会が決定した、その報告であった。
 ②③とも1月に表彰式が予定されている。
 「次回定例会は12月11日10時」を告げられ、退室を指示されて時計を見ると、11時7分。36分しか要さない定例会だった。
 課長のぽつりと漏らしたことば通り、短時間で終わることが予測できたから開始時刻を遅らせたとしか考えられなかった。
『レイバーネット日本』(2014-11-28)
http://www.labornetjp.org/news/2014/1127nezu
コメント    この記事についてブログを書く
« テント裁判傍聴の記(2014/10... | トップ | 「DV解散」安倍総理の政治... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日の丸・君が代関連ニュース」カテゴリの最新記事