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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

「君が代」学習・「指導」をめぐる大阪市教委の実態を暴く

2015年06月08日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 松田です。近況をお伝えします。

 ◆ 密室審議と事実誤認による懲戒処分

 1.議事録も作らない人事監察委員会での処分
 6月3日、私の「君が代」不起立戒告処分(5月13日)にかかわる個人情報開示文書の説明を受けに大阪市役所に行きました。(Sさんに同席してもらいました)
 開示された文書は、「大阪市人事監察委員会への案件の付議について」(3月27日起案、3月31日決済)と「教職員の懲戒処分について」(4月28日起案、5月1日決済)の2つの文書です。
 分かったことは、私の処分に係る人事監察委員会教職員分限懲戒部会は、4月17日に委員3人が出席して開催され、市教委事務局作成の「事実の概要」「処分事由説明書」、私が提出した「上申書」「上申書(2)」、校長作成の「教職員事故報告書(その1、その2)」が資料として提出されたが、どんな論議がされたか、結論がどうだったかという記録がどこにもないということです
 私の処分を決めた5月12日の教育委員会会議には、「事実の概要」「処分事由説明書」「上申書」「上申書(2)」に加えて人事監察委員会教職員分限懲戒部会会議要旨が出されているが、それはどんな検討をしたのかが全く分からないものでした。
 大阪市人事監察委員会議事運営要綱に規定されている議事録をつくらず、「会議要旨」とし、しかも内容を一切伝えない教職員分限懲戒部会の運営は、設置趣旨から大きく逸脱しているものだと思います。この事実を明らかにし、追及していきたいと思います。
 4月17日の教職員分限懲戒部会については、追加の開示請求をしました。

 2.校長の報告書における事実誤認を追及
 校長の事故報告書(その1、その2)についてもいろいろ問題があります。
 まず、3月5日の教育課程検討委員会についての報告の中で「松田Tの資料は内容が偏っているので、そのままの形では採用しないことに」なったと書いているのは事実と違うので、訂正し、教育委員会にそのことを報告してほしいと要求することにしました。
 6月4日付で「事故報告書記載事項訂正のお願い」という文書(その1、その2)を校長に提出し、要求した内容は下記のとおりです。
 「教育課程検討委員会の中で『内容が偏っているので、そのままの形では採用しないことに』なったというのは明らかに事実誤認です。『トラブルを避けるために、今回は、少し表現を変える』ということになったということです。『内容が偏っている』とするなら、どの内容がどう偏っているのか明らかにする必要があり、この表現はたいへん大きな問題です。ぜひ、訂正し、教育委員会に申し出ていただきたいと思います。」
 事故報告書の中で、校長は、2/10の事実として「(松田が)2/2に渡した資料(3月5日の教育課程検討委員会に松田が出した「資料:卒業式・入学式の国旗・国歌について」)を生徒に渡していいか教育委員会の指示を聞きに来ている」と述べたと書いています。また、「それには校長答えていない」と書いています。
 また2/23の事実として、「『学校長回答(2/18)に対する再質問』が手渡され、職員朝礼で質問される。時間もなく答えていない」と書いています。(「答えていない」というのは2月18日だけではなく、書類作成日の3月13日までということです)
 この「再質問」というのは、2月18日の校長回答でふれられなかった、2月17日の職員会議で私がした1点目と3点目の質問への回答を求めるものでした。質問部分の抜粋は以下です。
 「まず、1つめの質問ですが、少なくとも大阪市教委が指導内容を示しているのかどうかについては答えられると思いますし、答えてもらわなければ困ります。市教委との窓口は学校長であり、私たち職員は直接知ることができないからです。」
 「3つめの質問は、『教職員に考えることをやめることを求める通知であり、子どもたちにも考えることをやめ、言われたとおりにすることを求める教育を推奨している』という私の認識を示したうえで、学校長の見解を問うものです。この質問に回答せず無視するということは、私の認識を放置するということであり、学校長としての責任を問われかねないのではありませんか。大阪市教委の見解でもいいので示すべきだと思います。」
 これらの質問に答えていないことを校長は認めています。

 大阪市教委と校長は、私の提示した学習資料について何の見解も示さず、「君が代」指導の内容にかかわる見解を一切示さず、しかし、心の中では、松田の資料は偏っていると思っていたわけです。
 私の資料は、国旗・国歌、「日の丸」「君が代」については、生徒一人ひとりが自分で考えを深めていくべき課題としているのに対して、
 学習指導要領=文科省・市教委の立場は、「生徒は、国旗・国歌=日の丸・君が代を尊重し、君が代をしっかり歌うべき。そのためには、事実をなるべく知らせず、そうするのが当たり前と思い込ませることだ」というものです。
 しかし、そのことは、教職員・保護者・市民の前に明らかにできないと感じており、だから見解を示さないということだと思います。
 「君が代」学習・「指導」をめぐる大阪市教委の実態を暴き、子ども達の権利を実現する闘いと処分撤回闘争をむすんで闘えるようにしたいと思っています。
 ご支援お願いします。

「『君が代』不起立処分撤回!松田さんとともに学校に民主主義を!」
https://democracyforteachers.wordpress.com/
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