再発防止研修抗議「要請書」解雇させない会

東京都教育委員会　教育長　比留間英人　様
教育委員長　木村　孟　様　
東京都教職員研修センター長　様

２０１４年９月１０日
河原井さん・根津さんらの「君が代」解雇をさせない会（連絡先：○○○）

◎ 井黒豊教諭に対する再発防止研修の中止を求める要請書

　東京都教育委員会（以下、都教委という）が「君が代」不起立した教員を懲戒処分し、その上、思想の転向強要である「服務事故再発防止研修」を強行していることに抗議し、私たちはこれまでに何度もその中止を求めてきました。
　今日は、都教委が井黒さんに対し本日予定している「服務事故再発防止研修」を中止することを求めます。
　学校教育法は、「公正な判断力」（義務教育）、「批判力」（高校）の育成を掲げます。しかるに、都教委は教職員を《「君が代」起立の職務命令→処分→服務事故再発防止研修》によって弾圧し、脅えさせ、「君が代」起立させることによって、「国旗に正対し、国歌を起立して歌う」ことを子どもたちの体に浸み込ませています。
　「日の丸・君が代」尊重の強制に反対する考えは広く社会にあるにもかかわらず、処分・弾圧によって、それを子どもたちの目に触れさないようにしています。こうした中では、子どもたちの「公正な判断力」や「批判力」が育つはずはありません。
　いや、このことを都教委は十分わかっているからこそ、教職員を処分・弾圧することによって、子どもにも教職員にも「公正な判断力」や「批判力」ではなく、従順さを求めていることは明々白々。激しい憤りがわいてきます。
　再発防止研修の講師、担当者もまた、都教委の指示に無批判、忠実であって、ご自身の良心に照らして考え行動する人は、私たちの知る限り、皆無です。そのような人たちが、子どもたちの人格的成長を願い、教員としての良心から、「君が代」起立はできないと考える井黒さんを指導、説諭することなどできません。
　井黒さんに対する本日の「服務事故再発防止研修」を中止するよう強く要請します。