忙しい…？

レッスン室に入ってくるなり
「今週はすごく忙しくて練習ができなくて…」
と申し訳なさそうにＳちゃんが言った。

他のおけいこごとや塾、色々あって…と言う。

こういうことしっかり伝えられるのって大事だと思う。
出来てない時は出来てない、
出来なかった時は、～～で出来なかった、と。

ただね。
Ｓちゃんのピアノを聞く限り、何か様子がおかしいんだよね。

確かにあまり練習していない感じなんだけど、
よく分からないけど何かがおかしい。

とは言っていても仕方がないので、
まずは1冊目の宿題を一緒に練習する。
ああやって、こうやって、それから…などと、
普段どう練習していけばいいかのヒントにもしてほしくて、
色々な練習方法を一緒にトライする。

で2冊目。
ナントナント。
すごくしっかり練習してある。
宿題では足りなかった？のか、次の次の次の…曲まで練習してあった。

「ねぇねぇ、おかしくない？
確かにさっきの本は練習出来てなかったかも知れないけど、
この本はしっかり弾いてあってさ、
しかも先の曲まで弾いてあるの。
忙しかったって言うには、無理がない？」
と尋ねると、Ｓちゃん慌てて、
「実はその本（1冊目）、ずっと無くなってて、今日やっと見つけたの…」
とボソボソと自供。

な～るほど（笑）！！
そりゃ、様子がおかしいワケだ。

Ｓちゃんなりに考えて、
1冊紛失したなら紛失したで、
手元にあった本の曲を少しでも多く弾こうとしたのだね。

自己申告、大事よね。
でもさ、本が見つからなくなってたのはワザとじゃないし、
一生懸命探してくれたのがすごく嬉しいし、
なかったことですごく困って困って、
すでに反省しまくりなＳちゃんでしょ。
そこはさ、そのままをできれば話してね。

などと話し、その件はおしまい。

本がなくなったと思ってすごくすごく大変だ！と思ったんだろな。
どうしよう、どうしようって思ったんだろな。
っつか、私はそれで鬼みたいに怒ると思われたんだろうか…（汗

まだまだ心を許してもらえてないのかと、
私自身も大変反省しました。