動機

ちょっと遅めのピアノデビューだったＡちゃん。

とにかくしっかりよく練習して来てくれる。
次々と課題をよくこなして、
学校も色々なことも忙しいはずなのに、とっても感心。

ベースの力が付いて来たので
「何か弾きたい曲、弾いてみたい曲、ある？」
と尋ねた。
すると、Ａちゃん。
「特にない。なんでも弾いてみる」
のだそう。

ピアノデビューの遅かった人って、
憧れの曲や、好きな曲があって、
それを弾いてみたくて始めることが多いように思うのに、
「ない」らしい。

で、興味をもって
「ピアノを習おう！と思った原動力って何？」
と尋ねると、

「頭が良くなりそうだったから♪」

と即答。


な、なるほど
そういう考え方もあるのね。

ピアノは、左右の手が全く違うことを違うタイミングで行う。
そして足は、手とはまた違うタイミングでペダルを踏む。
確かに左右の脳をフル稼働させるため、
ボケにくい…と言われている。

なるほど、なるほど…

目的は…さておき、
Ａちゃんは、ピアノを楽しそうに弾いている。
頭が良くなる…は、ちょっと脇に置いておいて、
ピアノが楽しくなって、
そして生きて行く上での友になってくれるといいな、と思う