分からないように

ここ最近、

お家での練習も

教室でのレッスンも

落ち着いて取り組めるようになったTくん。

ただ、気になることが一つ。

音が弱々しい。

聴こえなくはない。

でも

響きがいいとは言えない。

何が元で音が変わったのか、

少し様子を見ていたけれど、

分からないので

声をかけてみた。

「鍵盤深く打鍵しようよ」と。

するとTくん。

「そうしたら大きい音が鳴っちゃう」

え？

ダメなの？

それ？

「だって大きい音だと

間違えたら分かっちゃう」

(°▽°)

そんなこと考えていましたか。。。

なんて後ろ向き（笑）

綺麗な音を作ることも

ピアノの勉強の一つだよ。

間違えてもいいし、

どの道小さな音でも

間違えたら分かるし（笑）

いい音を鳴らしていこう。

と話す。

まさか、

そんなことを考えるなんて、

私の想像の斜め上を行くね、

Tくん。



レッスン

レッスンを受けに帰省。

久しぶりのレッスン。

台風のせいで

中央線の運休が続き、

一時は無理かと諦めかけたけれど、

無事復旧し、

レッスンも受けることができた。

一人で弾いていると、

だんだん自分が

いい方向に向かっているのか

悪い方向に向かっているのか

分からなくなる。

ノーミスで弾ければいい訳ではない。

何を伝えようとしているか、

霧の中を彷徨うようになってしまう。

録音してみても

彷徨い始めると

それでも分からなくなることがあるから

不思議だ。

そこをこっちだよ、

と導いてもらえる、

貴重な時間。



大人になって

教えてもらえる時間が

どれほどラッキーなことかと

つくづく思う。

子どもの頃は、

「練習してない、怒られるー

レッスンイヤだー」

と思ったこと

ないとは言えないのに（笑）

向くべき方向が見えたので、

あとは突き進んで深める！

延々続く。

ゴールは

ない（笑）