教室に着いて早々、
「今日何日だっけ?」
と言いながらハノンを開き、
どんどん弾き始めたAくん。
ハノンは一通り弾いているので、
その日が2日なら2番、
15日なら15番、
レッスンの始めに指慣らしとして
弾いてもらう。
…いや、そこではなく(笑)
普段のAくん。
教室に着くと、
まずお喋り。
あれやこれや色んなお話をしてくれる。
こちらが「そろそろピアノ…」
と言っても、
喋り続けることは珍しくない。
そのAくんが、
着いて早々
自らピアノに向かう。
おやおや、
と喜びつつ驚いて見ていると、
なんとAくん、
ハノンを弾きながら喋り始めた。
話題はいつものように
色んなあれこれ。
「ピアノを聴かせるか
話を聞かせるか
どっちかにしてよ。
ピアノの音でAくんの話、
聞こえないよ。
Aくんの話し声で
ピアノを聴いていられない」
っと言うより、
よくこんなこと出来るなぁ。
感心。
いやいや、落胆。
耳を留守にして
ピアノを弾ける、
要は聴いてないってこと(笑)?
ま、Aくんのその様子から、
今週は練習ができた
↓
ピアノが弾きたい
↓
だから弾く
↓
やっていることはメチャメチャだけれど
楽しそうに弾く
怒った方がいいのか、
楽しくてよかったね
と言ったらいいのか…(苦笑)
今Aくんが弾いている曲は、
1ページ目と2ページ目は
ほぼ同じ、
2ページ目の最後で
道が変わる。
だから、
1ページ目をグルグル
エンドレスに弾けてしまうので、
そこに気づき
「家でもグルグル
ずっと弾いていたんだ」
のAくんの言葉通り、
教室でも
1ページ目をエンドレスで弾き続ける。
閉口Σ(-᷅_-᷄๑)
「レッスンが進まないので
中断していただけないでしょうか?」
止めても、
また弾き出してしまうのだけれどね。
抑え込みすぎず
自由に。
でも、
この日のAくんは
自由すぎだったのは
言うまでもない。