つれづれなるまんまに(是非に及ばず!)

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天地人-09年大河ドラマ

2009年01月13日 | つれづれなるままに
実家にて録画していた今年の大河ドラマ、天地人の1話・2話を観た。
今回は主人公の直江兼続の生涯を描いているのだが、幼少時代のストーリーと子役の演技に涙がポロリ。
大河を初めから見るのは10数年前の毛利元就以来で、
中村橋之助演じる元就は史実より人物像が"イイ人"になっているような気がした。
日本史上稀にみる「超下剋上」を果たした人物なんだから、橋之助さんでは謀略の限りを尽くした"チョウワルオヤジ"の顔は厳しいかなと。
個人的には北条早雲・斉藤道三とで「戦国三大下剋上」とでも名付けてあげたいくらいなのだから。
話が少し飛んでしまったが、上記の下剋上を成功させた"チョウワルオヤジ"らと対照的なのが今回の直江兼続だろう。
詳しくは大河ドラマを見たり本を読んでもらいたいが、おおざっぱにまとめれば「忠義の家臣」といったところ。
俺が知る兼続にはこんなエピソードがある。

豊臣秀吉が天下を統一した後、石田三成同様に兼続も寵愛された。
しかし兼続は上杉景勝の"右腕"(重臣筆頭)で、上杉家にとって無くてなならない存在だ。
器的には他の戦国大名に劣らなかったことだろう。
そんな兼続を秀吉は直臣にしようと画策(引き抜こうと)した。
"豊臣"の姓を与えたり、上杉家が会津移封(加増)の際に別途米沢30万石を与えられたりしたのだ。
直臣でもないのに破格の待遇なわけだ。
秀吉の真意は兼続を直臣にしたかったのだろう。
でも、そんな誘惑には一切揺れずに主君に仕え続けた兼続は「義」の男とされ、現在に伝わる。
秀吉の「誘惑」という「謀略」によって彼は織田信長亡きあと、ほんの数年で天下統一を成し遂げているのだから。
秀吉こそ、日本史上最強の「人たらし」だろうと思う。
そんな日本一の"人たらし"にも落ちなかった当時の兼続はすごいと思う。
現代風に置き換えれば、山形県の大半の土地と何百億か何千億かのお金をもらったようなものかな!?
何にせよ、兼続は主君を裏切ってはいないが恩賞も辞退していない。
これは景勝が許したからだろう。
秀吉が他界した後に起こった関ヶ原の合戦で、負けた西軍に上杉家は属したため戦後の処遇で上杉家は大幅に厳封された。
会津120万石から米沢30万石にだ。
要するに上杉家は家臣である兼続の領土に移ることになったのだ。
なぜに米沢30万石になったのか?は大河ドラマ後半の見せ場だと思うので、理由は知っているけれどどう描写されるかは楽しみだ。

直江兼続を知らない人や戦国時代に興味の無い人もぜひ見てほしい作品だ。
上杉家の宰相という立場ながら、豊臣・徳川などの天下の覇者や伊達政宗などの豪傑とも係わりがあるのだから。
コメント
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