ぴら婆ちゃんが大島の家に来てから、やたら窓を開けたがって困る。ぴらにあが文句を言うと、「風が通ると思ってさ・・・」と言う。空気の入れ換えをしたいという気持ちはわかるんだけどさ、『風が通る』って東京とレベルが違うのよ・・・
誰もいない部屋の窓を開けっ放しにしておいて、気が付かないうちに風が強くなってくると、畳が砂ぼこりまみれになったり、部屋の中のモノが飛んだり。開けたのを忘れてそのまま出掛けて、スコールなんか降ってきた時にはもうおしまいだ・・・。「蒸し暑かったらさ、エアコン使ってもいいから」とぴらにあが言うと、「わかった、わかった」と返事をしつつ、やっぱり開けっ放しのばばさん。習慣というのは恐ろしい・・・
窓を開けっ放しにしないもう一つの理由がある、ムカデちゃんの進入だ。ばばさんは網戸を閉めているから大丈夫だと思っているみたいだけど、ムカデはサッシの隙間から入ってくる。「布団の中に入ったら夜中に噛まれるよ」というと、「それは絶対にイヤ!」とばばさん。梅雨時のムカデちゃんは、ホントに怖いんですから・・・