最終章だけど、、、

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護美箱

2021-03-12 00:32:52 | 日記
  いつも地味な話題ばかりです。
  とりわけ、今日は、話題にもならないくらいどうでもいいことを取り上げます。

  私の仕事は、1年ごとの契約なので、今月は令和2年度の年度末になります。
まだ大学生の余韻が十分にある数学の先生が、学年末考査のタイトルに「令和3年度」と記されていたので、ついお節介ぶりを発揮して「あら、今は令和2年度になるのよ。」と、何気なく助言したつもりでしたが、彼は「今は令和3年ですよお」と明るく笑ってそのまま提出、案の定(笑)教務課から再提出を求められたそうです。
  特に希望したつもりはないのに、もう30年近く、この世界で息をしてきました。お役所仕事を余儀なくされてきたともいえます。現場は、それぞれの裁量に任せられているので、まあそれなりに、人間的な場所であったからここまで続けられたとも言えます。
  習い性で今年度最後の授業を終えたあと、この一年(通算五年になりますが)使わせてもらった講師室の掃除をしました。くだんの数学の先生、もう一人とっても威厳のある国語の先生、に声をかけるのがためらわれ、自分の私物の整理とささっと部屋全体の掃除、ごみ箱の中身を一掃すること、だけに作業を限定して半時間もかけずに終えました。
 ごみ箱は、45ℓ入るペールなので、捨てずに詰める一方ですとかなりたくさんたまっていました。いまさらですが、分別もして、学校全体のごみ集積場(たぶん、専門業者が毎日収集にきているはず)へ、運びました。本来なら、不用紙として、職員室のリサイクルの場所に置きに行くべきでしたが、、、
 自分で納得してそれで、職員室に返却するCDやCDRを置きに寄ったついでに、何人かの先生に挨拶して職場をあとにしました。
 歩いて公園を通り抜けよう、椿がいろいろ咲き出しているだろう、桜は?と足取り軽く帰路につき、コートのポケットに手をやって、そこにレシートがあったので、ごみ箱を・・・と探してみました。
ありません、どこにも、公園を出たところに「当市は、ゴミを各自持ち帰る市の条例で、ゴミ箱を置いていません」と看板がありました。
そうそう、駅の中にもゴミ箱はなかったっけ。。。
職場であんなにごみを出してきたのが恥じらわれました。

  ふと思い出したドイツの街並み。といっても、ほんの半日程度、フランクフルトとミュンヘンの両市に滞在した程度でしたが、どこにもゴミ箱がなかった、それでもゴミ一つ落ちていない美しい街並み、道路沿い を思い出しました。
環境の先駆者といわれるドイツ、14年くらい前のことですけど、すでにゴミについてはしっかり実践がされていたのでした。

  わが市もドイツ並みになりつつあるのか~~、と考えながら家路について、先ほどのレシートを居間のごみ箱に入れようとしてふと目についた年季の入ったゴミ箱です。


1976年結婚して1か月くらいのとき、市内のインテリア専門店で買い求めたゴミ箱です。
もう45年も使い続けてきたわけですね。
和紙でいい色合いの縞模様が気に入って1500円くらい奮発(笑)して買い求めました。場所こそ違えど居間に置いてきたので、ウエットなものは、せいぜいミカンの皮くらいで、あとは紙くず専門のごみ箱です。
もうこの円柱の上の円周部分は、和紙のあともなく、下地が出ています。
新しいのを買う、目いっぱいおしゃれなのを、と私が張り切っていると、家人が修理するから、と、こちらでは有名な八尾和紙を購入する手はずでいるようです。

何なんでしょう。。。
家の中のあちこちにあるごみ箱は、どれもちっとも汚れていません
高山のお土産に買って帰りました。木製です

嫁入り道具のひとつです。根来塗、45歳ですが新品同然です
ついでに、
これも45歳、使いもしないのに鎌倉彫の針箱、もう使用していませんが、お対の鎌倉彫の鏡台も持ってきました。
何気ない普通に和風のです
こんなちりめん細工ののも部屋の隅にじっといました。

一つ例外があるとしたら、キッチンの生ごみ用ですね。
お恥ずかしいです、だいぶ汚れています。写りが悪いので目立ちませんが(笑)

毎週火曜日と金曜日に生ごみの収集がありますが、分別に気合を入れているので、割合少ない方です。居間のどうしようもなく汚れ切ったのと、最後にご紹介したキッチンののとが、全体の80%以上を占めていて、他のごみ箱はティッシュやマスクの捨てたのくらいしか入っていません。毎回市のSサイズ、15ℓくらいの袋で十分です。

当面は、気が進みませんが、居間用のをできるだけ早くに完治させるか、それこそごみとしてさようならするか、どちらにしても早めの行動が必要です。

こうして今一度眺めてみますと、ここに載せたので明らかに捨て時ともいえる老骨鞭うっての活躍版は、もちろん最初に二枚も汚れ朽ちた姿を赤裸々にしたもの、もうすぐ45歳です。
そしてそれ以外も若くて30歳、いえ、35歳以上ですね。息子が生まれてから求めたのは、ここに登場していません。当然ながら、ビックリマンキャラクターの缶状が、35歳くらいで一番若いです。
やはり飽きのこない自分の気に入ったものを求めるのが一番です。我が家の45歳のがんばった瀕死のこれのように。
この先どれくらい使えるか分かりませんが、こうして世界に向けて(なんとオーバーな!)その姿をあらわにしたので、ちょっとは多年の酷使をねぎらえたかなあ、とも思うのです。
ご覧くださった方々にはご不快な思いをさせてしまったかもしれませんが、悪しからずお許しのほど。

















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