最終章だけど、、、

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重陽の節句

2021-09-09 22:44:51 | 日記
2週間ぶりに、陋屋に参りました。
こんなに長い間、この家を放置していたことは、あまりありません。
長雨でどんなに草がのびているか、土間に枯れ葉がたまって醜いさまになっているか、恐々門の戸を開けました。
思ったほど庭木の伸びによる茂みの暗さが感じられずほっとしました。
家の中でまずしたのは、いくつかあるカレンダーを八月から九月に替えること。今月はすでに三分の一終わろうとしているのに、わかっていたとはいえ、だらしなさを認めないわけにはいきません。
花屋さんでお花を求めることなく、やってきてしまったので、各部屋のお花を活け替えるのにも庭の花では種類が限られる。フジバカマが開花直前でまだまだもちそうなので、何本か切ったり、白の秋海棠、やぶらん、みずひきそう、など手あたり次第にはさみを入れた。自宅の熨斗蘭と矢筈薄を切ってこなかったのが悔やまれるけれど、時すでに遅し。
まずは、お仏壇と神さま棚のお花を活けて、気持ちをすっきりさせる。
次は、お仏壇に近い奥座敷。

御不浄の一つだけ、お花を活け替え、ついでに茶室もどきの小間へ。

秋海棠は、葉っぱも丸くて可愛い。

「汗ひやひやと」の掛け軸をおろして、おもいつきで小さな書を掛けた。

水屋は水引草一枝。

前座敷
 ラッキョウ壺という口が狭く下がふくらんでいる備前焼の花器は、花材のないのをカバーしてくれる逸材。
後座敷

もともとあったツルウメモドキを生かして、フジバカマを大サービス(笑)
金魚の掛け軸から、こちらも書を選ぶ。茶掛けサイズ。
重陽の節句を意識するならば、菊の花でもいいけれど、季節感が少しぴんとこない。論語にちなんで「敬和」の二文字の書にした。自宅の床の間に長いこと掛けていたけれど、しまい込んでいて久しぶりに出してみた。しみがひどくなっていた。。。
そこまでに二時間ほど費やした。
最後にようやく気にしていた次の仕事へ。

バイオリンのケースから取り出して、手入れしたいのが二本の弓の馬の毛だ。
少し前に書いたけれど、もともとのが弓の先っぽの毛のつけねのところでばっさり取れて修理に出し、それを機にカーボンボーを求めたのだった。

右が新しいカーボン製の弓。左が毛も付け直し修理から戻った弓

木製で茶色の弓が今回修理したもの

黒いのがカーボン製。新しい。少し重くて弾きづらい。慣れるしかないのでしょう。
50グラム木製のより重かった。

楽器工房から戻ったのはもう1週間以上になるのに、ずっと、ケースにいれたままにしていた。どうにも楽器を弾く気持ちにならなかった。
やっと今夕、楽器の手入れだけ終えて、今やっている曲を一回だけさらってみることにした。が、途中で腕が重くて続けて弾くことができなかった。一日休むと二日後退するといわれるのがお稽古につきものの警句である。
それでいくと何十日分退化しているけれど、明日から少しずつ一歩ずつ、取り組んでいこう。十六分音符をきちんと粒を揃えて弾くには毎日百回そのフレーズだけを練習するしかない。
ようやく環境も整えたので、いざ船をこぎいでな、である!











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