英国的読書生活

イギリスつながりの本を紹介していきます

日本語が響くロンドン地下鉄

2006-04-22 | イギリス
ロンドンに行けば必ずお世話になる地下鉄。
システムさえ把握すれば自由自在に市内を動き回ることが出来ます。
特に各種出ているトラベルカードはバスも使えてオトクで便利。1週間カード(顔写真必要ですが)なら早朝から利用できるしロンドナー気分を満喫できますね。
最近は「オイスターカード」?なるものまでが・・これって非接触ICカードでしょうか?
オイスターカード
私が初めてロンドンを訪れた89年の春は、まだ改札は自動化されてませんでした。その時の笑い話。グリーンパーク駅でよく乗換えをしてたのですが、列車がホームに入りドアが開く度にホームのラウドスピーカーが「満員だ!ぎゃ!」と叫ぶのです。何べん聞いても「満員だ!ぎゃ!」としか聞き取れない・・。別に車内は空いてるし・・。英語が苦手な私は誰に訊くことも出来ず一人悶々とこの駅を利用しておりました。次の年再びロンドンを訪れた時、地下鉄に乗ろうとホームに降り、何気なく足元を眺めていると・・・あるじゃないですか、「満員だ!ぎゃ!」の答が・・・
乗降口となるホームの端には「MIND THE GAP」の文字が・・・。
謎が解けると共に顔が赤くなる私。

話は変わって、この地下鉄の路線図やサイン関係はよくデザインされてます。路線図のラインは水平、垂直、45度の3つで表現され、駅名等のフォント(ジョンストン書体)も戦前に設定されて以降、近代化の流れの中でもきちんと管理され確固たるスタイルを伝えています。確か昔はロンドン交通博物館でこのジョンストン書体がMac版で販売されていた記憶があるのですが、今はないのでしょうか。手に入れたいものです。
チューブのデザイン
ジョンストン書体

さてロンドンの地下鉄、全部で駅はいくつあるでしょうか?
答は267。
この267駅を1日で走破するというおバカな賭けをしてしまった地下鉄オタクの物語が・・・
キース ロウ「 トンネル・ヴィジョン」(2002)ソニーマガジンズ

全然面白くない!という方も多々いらっしゃるかもしれません。でも一度ロンドン地下鉄を体験された方なら、あの独特の石臭い空気(ひょっとしてアスベスト?)、長いエスカレーター、生暖かい風圧、下手糞なミュージシャン・・etc,を懐かしんでいただけること請合います。
さあ、巻頭付録の路線図を広げて主人公といっしょにノーザン・ラインに乗り込みましょう!
日本版の装丁もPOPでイケテます。