英国的読書生活

イギリスつながりの本を紹介していきます

もうすぐ会えるね

2008-07-07 | イギリス

苦手なもの・・・、それは整理整頓!会社の机の上は、入社以来書類と原稿の山、山、山・・・・。よく地滑りを起こしては、隣の社員からヒンシュクを買っておりました。最近は月に1度、机周りの整理整頓状態を巡回チェックする制度が設けられ、巡回日の前日、退社時間に書類の山をそのままキャビネットに放り込む始末です。そのうちキャビネットも一杯になり・・・そのまま廃棄するのですが・・・。だいたい今まで、キャビネットの中から必要なものを取り出した記憶がないのが可笑しいところです。パソコンのデスクトップもリアルな世界同様ぐちゃぐちゃです。アイコンがデスクトップ全てを覆っている状況に周りの連中は唖然としています。加えて私は事務処理がこれまた大の苦手です。だいたい会社ってのは提出書類や会議資料が多すぎませんか?!出張届け、新幹線回数券申請、仮払い申請、出張精算、部下の残業申請、休日出勤申請、時差出勤申請、有給休暇申請、物品購入申請、定期購読申請、書籍等購入申請、弔電申請、結婚許可申請(何じゃこれ!)、家族調書、各種年末調整用書類、大量の発注書、大量の納品書、取引先登録申請、36協定申請、月報、週報、小口交通費精算、派遣採用申請、派遣継続申請、社外セミナー等受講申請・・・・・、加えて果たして本当に必要かどうか実に怪しい各種会議資料が追い討ちをかけます。劣悪なデスクトップ環境の下、当然提出期限に間に合わせることは困難を極め・・・・いつもボスや総務から督促のメールが山のように・・。机の引き出しには切り忘れた領収書の束が・・・2ヶ月前のだから切るの諦めましょう・・・。
でも、こんな事務処理最低な男がヒーローっていうお話があるのです。そう、

R・D・ウィングフィールド 「夜のフロスト」

これは「クリスマスのフロスト」「フロスト日和」に続くシリーズ第3弾の作品です。イギリスの架空都市「デントン市」を舞台にした警察小説ですが、主役を張るフロスト警部ってのが、事務処理能力ゼロ!って刑事。しゃべれば下品で服装もだらしない。でも、私と違うところは、とにかく仕事中毒ってところ。睡眠もとらず、紅茶一杯飲む時間も惜しんで動き回り続けるのです。本筋とはとうてい無関係と思える些細な事件を幾つも抱え、そんでもって最後にはそれらの数ある事件の顛末がいきなりパズルが完成するようにピッタリとはまって難事件そのものが解決しちゃうというところが見ものです。あらためて奥付を見てみると、発行年が2001年6月です。もう7年も前なのですね。そう、7年も待たされました!そうです。とうとう次のシリーズが7月末に発売されます。題して「フロスト気質」とか。上下巻2分冊ということでボリュームもたっぷりみたい。暑い夏もこれで乗り切れそうです。