英国的読書生活

イギリスつながりの本を紹介していきます

読む前に読むか、読んでから読むか・・

2008-10-21 | イギリス

新井潤美「自負と偏見のイギリス文化」

いやー、すっきりしました。自負と偏見を読んでから、ずっと心に引っかかっていたことが、かなり解決できました。
エリザベスが叔父夫婦と広大なダーシーくんの屋敷を見学するくだり・・・・、当時からあったのですね、カントリーハウス観光ってやつが・・・・。執事や女中頭たちもチップをいただくことで楽しみにしていたのでしょうか。
それ以外にも、計算されたパロディで構成された筋書きとか、階級意識が生み出す滑稽なエピソードとか、新井潤美さんの本を読むと、何故か読書に自信がついてくるのが愉快ですね。

ジェーン・オースティンの世界へ導く良き指南書でもありますし、読後の消化不良を爽快にさせるフォロー本としてもお薦めできます。