国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

中国に「日本と軍事協定を結ぶな」と脅される韓国:鈴置高史の解説する韓国の行方

2012年07月19日 | 韓国・北朝鮮
米国の最大の仮想敵国は近日中に米国を国内総生産で追い抜くことが確実視される中国である。この中国を封じ込めるためには、米国は北朝鮮と手を結びかねない。しかし、それは北朝鮮を最大の仮想敵国とする韓国の国益に反する。米韓同盟が中国の台頭で揺らいでいるのだ。更に、米国が経済的に衰退しており近い未来に韓国から撤退する可能性が高いことも重要である。このような認識の元に、韓国政府は宗主国を米国から中国に変更することを決定したのではないかと思われる。韓国主要紙や主要保守系政治家が揃って日韓軍事協定に反対の意思を表明したこと、「自衛隊で北を抑止」との論文を過去に書いた青瓦台企画官の辞意表明はその表れであろう。日韓軍事協定は米国が米軍撤退後に韓国に影響力を行使するためのシステムであり、日本政府は本音では絶対反対であるからだ。思い起こせば1910年の日韓併合は日本近代外交の最大の失敗であった。韓国人から頼まれたとはいえ、韓国を大陸の超大国から防衛するためになぜ有為な日本人の若者が死ななければならないのか?しかも、現在の韓国は日本に併合して貰った恩を忘れ、被害者として日本を罵倒し続けている。こんな国に自衛隊を送り込むなど狂気の沙汰である。中国政府は恐らく鈴置記者の言うとおりに「米国に代わって韓国を北朝鮮から保護します」と韓国を説得していることだろう。しかし、この言葉は韓国政府を騙すためのものであると考える。シナ大陸では各時代の最も繁栄する民族が全土を統一し大帝国を建設してきた。現在のシナ大陸では明らかに韓国の方が中国より繁栄しており、中国にとって韓国は経済的に最大の仮想敵国である。米軍の支援で強化された韓国軍はかなり強力と思われ、軍事的にも敵対関係にある。しかも韓国人は中国人に優越感を持ち、進出先の中国で中国人を蔑視している。長年韓国を属国視してきた中国人にこれが面白いはずが無い。民族感情の面でも敵対関係にあるのだ。中国人にとって望ましい韓国とは、中国より貧しく中国に従順で中国に逆らわない国であり、それは北朝鮮そのものである。従って韓国が中国の属国になれば、北朝鮮に併合される以外の選択肢はあり得ないのだ。 . . . 本文を読む
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