国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

なぜ日本政府は新元号「令和」の出典として『万葉集』のみを強調し、中国の『文選』を取り上げないのか?

2019年04月02日 | 21世紀の日本の進むべき進路
「令和」は『文選』と「万葉集」の二つの出典を持つが、「万葉集」のみが強調されている。それは、天平2年に太宰府で山上憶良が書いたことを強調する目的と想像する。この時期の日本は唐の属国状態で天皇も新羅系になり女系で辛うじて日本系の皇統を維持するという苦難の状態にあったと思われる。それは、鮮卑拓跋という騎馬遊牧民族による征服王朝である随唐が朝鮮半島から日本まで侵略の手を伸ばそうとしたという、最初の日本の国難によるものである。恐らく日本は国家の総力を挙げて工作を行い、楊貴妃を玄宗皇帝の後宮に送り込んで安史の乱を誘発して唐を弱体化させたのだと思われる。その工作の中心になったのが遣唐使であり、工作の舞台となったのが太宰府であったのだ。日本は歴史上3つの大きな国難を経験している。最初が白村江の戦いから安史の乱まで。2回目は元寇。そして最後はアヘン戦争から現在までの西洋の海軍力による軍事占領である。「万葉集」出典の強調は、当時と同様に現在も日本は国難に置かれているが、それを克服するために工作を続けていることをわかる人に伝える目的と思われる。天平二年の太宰府で山上憶良が考えていたのと同じことを日本の外交官を初めとする政府関係者は今考えていると思われる。多くが帝国陸軍残置諜者の子孫など日本人であると思われる北朝鮮政府関係者も同様だろう。それは「国難の克服のためどのように行動すべきか」ということであろう。 . . . 本文を読む
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