国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

明治朝日本と革命後フランス:国際金融資本に乗っ取られた両体制の同時崩壊

2018年12月13日 | 日本国内
一番問題なのは私立医学部でのカネでの裏口入学、あるいは卒業生の子女との理由での裏口入学であろう。これはどう考えても正当化することは難しい。そして、国公立大学ではこれを実行すると収賄になってしまうので、地域枠などの形態で地元出身者を優遇することはあっても、医者の子とそれ以外の間で差別を行うことは基本的にはしていないはずだ。日本大学医学部長は「素点としては、正規の合格者と5点も差はない」と言うが、5点近い得点差があり本来なら不合格になるべき受験生がOB子女とのコネで合格したという事実は揺るがない。これを裏口と言わずして何と言うのか。そして、もう一つ大きな問題は、私立医学部の授業料があまりに高額であり、応募できる受験生の層が非常に限定されることである。平均4000万円前後とされる膨大な授業料を気軽に払える家庭は恐らく日本全体の3%もいないだろう。もし私立医学部を公有化して授業料を他の国立並みにすれば、庶民の家庭の受験生が殺到して、超富裕層の子弟の多くは医学部入学からはじき出されることになるだろう。私立の医学部の存在自体が裏口なのだ。そして、日本の私立医学部の大部分は東京を中心とする首都圏に集中している。事実上の裏口と化している慶応幼稚舎や慶応ニューヨーク学院を含め、日本人の金持ちと庶民を分断して対立させ金持ちを味方に付けることで国際金融資本は日本という国を支配するつもりだったのだろう。旧制公立商科大学や旧制公立医学専門学校をルーツとして大阪城を見下ろす超一等地のキャンパスを擁し、地方旧帝大レベルの定員と難易度を有することになる大阪公立大学を誕生させる大阪府。方や、カネやコネで裏口入学して高額の授業料を払える一部家庭のみを優遇する差別的な私学中心の首都圏の大学と、それらの私学をありがたがる首都圏の上級国民達。一体どちらのシステムが優れているのか、答えは明白である。今日本で問われているのは明治維新という革命そのものである。西洋の強大な海軍力に包囲されて已む無く実行されたこの革命体制は、国際金融資本の弱体化によってもはや不要となったのだ。マクロン政権と同様に安倍首相と麻生副総理の現政権も倒れねばならない。 . . . 本文を読む
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