国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

神戸とは何か、どんな役割があるのか?

2017年11月23日 | 21世紀の日本の進むべき進路
伊丹空港の阪急直結線は近畿地方交通審議会答申には含まれていない。真に有用な路線であれば答申で正式に検討されるはずである。また、阪急電鉄にとっては、大阪の都心から伊丹空港に向かう客をリムジンバスから奪うよりも、宝塚線や箕面線沿線の高級住宅地から空港への利便性を確保することが有用と思われる。その為には、曽根駅から北西方向ではなく、石橋駅から南に分岐する路線の方が望ましいだろう。ただ、そのような支線の乗客数は少数であり、乗り換えが必要になることを考えると、現存する大阪モノレールの蛍池空港駅乗換で既に間に合っていると思われる。もしどうしても建設するならば、蛍池駅を廃止して 豊中→大阪空港→石橋という路線を建設するしかないだろう。そのような計画が公表されていない以上、今回の曽根駅から伊丹空港への阪急直結線は建設されることは無いと予想する。伊丹空港の廃止と神戸空港の拡張が決定される時点で、阪急神戸線の神戸空港直結線を建設するための準備として、伊丹空港直結線計画が立てられたのだと私は想像する。 もう一つ阪急神戸線にとって必要なのは新幹線の新神戸駅へのアクセスである。京都、新大阪や西明石、姫路などでJR東海道山陽線は新幹線に直結しており、阪急阪神グループは新幹線アクセスで劣位にある。それを挽回し、阪急神戸線の新幹線アクセスを改善するためには、王子公園駅付近から新神戸駅に直結する新路線を建設し、新神戸駅で神戸市営地下鉄に乗り入れるのが良いだろう。新路線の建設距離は2-3km程度で、伊丹空港直結線より安上がりと思われる。神戸市営地下鉄は阪急に売却し、三宮駅から西神中央駅に向かう従来路線の他に南進して神戸空港に直結する新路線を建設しそこに乗り入れるのがベストである。夙川・芦屋川・岡本・御影・六甲などの高級住宅地から乗り換えなしで新幹線新神戸駅・三宮駅経由で神戸空港駅に20分あまりで移動できる様になれば、これらの地域は関西屈指の高級住宅地として生き残ることが可能になる。 . . . 本文を読む
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