国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

京都・奈良とは何か:小浜市のお水送りと東大寺のお水取りに見る畿内を守る五芒星の結界とその中心軸

2017年12月24日 | 京阪奈学研都市への遷都
古都奈良に春を告げる行事として、東大寺二月堂で3月12日に行われる「お水取り」は有名である。この10日前の3月2日に小浜市神宮寺で「お水送り」が行われ、そこで流される「香水」が3月12日に二月堂の「若狭井」に届くというのだ。この行事は天平時代から1200年間続いているという。お水送りの水源は神宮寺の上流の白石神社にあるがここは若狭一宮の若狭彦神社の境外社であり、「お水送り」はこの白石神社の近くの鵜の瀬で行われる。この白石神社や鵜の瀬も正中線の近傍にある。お水取りの約10日後に春分の日、つまり春が到来する。その約10日後の4月3日は神武天皇が崩御された日で、神武天皇の即位場所である橿原神宮では神武天皇祭が行われる。神武天皇祭の10日後の4月13日から15日まで熊野本宮大社では最も重要な祭りである例祭が行われるが、この神社は神武天皇が日向の国の高千穂から奈良県の橿原に移動する際に通過した場所であり、熊野から橿原までの道案内を行った神の使者である八咫烏がこの神社のシンボルとなっている。このように、小浜市の若狭彦神社と神宮寺から京都市・精華町・奈良市・橿原市を経て熊野本宮大社に至る南北の線は日本の真の中心軸であり、それを防衛するために結界が作られているのだと思われる。お水送り・お水取りはこの結界を外敵から守るために行われているのだろう。 . . . 本文を読む
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