国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

国際金融資本の中核企業シェルの未来予測シナリオは彼らの生き残り戦略

2013年11月29日 | イスラエル・ユダヤ・国際金融資本
英蘭の二カ国に拠点を置く異色の企業のロイヤル・ダッチ・シェルは98年間継続した二社の事業提携から2005年に単一法人に移行した歴史を持つ。シェルはユダヤ人が創業した英国企業で、ロイヤルダッチはオランダ国策企業。オランダがフェニキア・カルタゴ・ベネチア系商人とユダヤ商人によって建国された国際金融資本の総本山であり、英国は名誉革命でオランダに乗っ取られた国であることを考えると、ロイヤル・ダッチ・シェル(以下シェルと略す)は国際金融資本の中枢企業と思われる。「レンズシナリオ」の「レンズ」は恐らくイルミナティの象徴である眼球の中のレンズだろう。 シェルが最近発表した「New Lens Scenarios」は実に興味深い。滅亡に瀕した国際金融資本の考えが手に取る様に分かる。2つのシナリオは、「Mountains」と「Oceans」と名付けられ、前者が政府の力が強く低成長な未来を描き、後者は、民衆の欲求と政治的な力が群発的に拡がる状況を暗示した内容である。前者は中国に代表されるアジアのランドパワーが米英蘭のシーパワーに対抗する極として成立する。後者は、国際金融資本=シーパワーが情報ネットワークの覇権によって生き延びてランドパワーに対して優位に立つシナリオである。現状から考えて後者のシナリオの可能性はほぼゼロであり前者シナリオもほとんど不可能である。それでも国際金融資本=欧米シーパワーは生き残りのシナリオを公表して希望をつないでいるのだろう。 . . . 本文を読む
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