国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

タイの無血クーデター大成功に触発された韓国での親日クーデターの危険性について考える

2006年09月22日 | 韓国・北朝鮮
●頭のネジが外れたハンナラ党スポークスマン、「タイのクーデターを他山の石とせよ」発言は狂っている 【朝鮮日報9/22社説】

野党ハンナラ党スポークスマンのユ・ギジュン議員は20日、国会記者室で行われた懸案事項に関する報道発表で、「タイの軍事クーデターは対岸の火事だと思ってはいけない。(クーデターで失脚した)タクシン首相の統治スタイルはいくつもの面で盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と似ている。タイのクーデターを他山の石としなければならない」と述べた。所属する国会議員が126人にもなる最大野党のスポークスマンが国会の場でマイクを握り、このような狂った発言をしたというわけだ。

野党の政治手段は「口」しかないといっても過言ではない。野党は国政の問題点を舌鋒鋭く追及することで政権をけん制し、国民の不満をなだめなければならない。野党のスポークスマンはこうした「口による政治」で、に例えればセンターフォワードのような役割を担う存在だ。

サッカーでセンターフォワードに求められる第一の条件は、どんな角度からでもシュートを入れられることだが、同じように野党のスポークスマンに求められる第一の条件は、どんな問題であっても簡明直截(ちょくせつ)な言葉で政府・与党の過ちを追及するということだ。ガンや腫瘍のある部分を正確に見つけ出す外科医のような才能とセンスが要求される。誰もが野党のスポークスマンを務められるわけではない。金泳三(キム・ヨンサム)元大統領、金大中(キム・デジュン)前大統領が最も誇りとしていた経歴が、野党のスポークスマンだったということも、その重大な役割を物語っているものだ。

しかし、ハンナラ党のスポークスマンがこうした役割を果たしてきたという記憶は全くない。外交努力もろくにせずに、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権が戦時作戦統制権の韓国軍による単独行使を推進し、韓国の安全保障を揺るがしているとき、また盧武鉉政権が憲法裁判所長候補に全孝淑(チョン・ヒョスク)氏を選ぶという好き勝手なやり方で韓国の法秩序をないがしろにしようとしているとき、ハンナラ党のスポークスマンは国民の記憶に残るような論評一つまともにしたことがない。

それでいて、だしぬけに「タイのクーデターを他山の石に」などという狂った発言をしたというわけだ。頭のネジが外れた政党の、頭のネジが外れたスポークスマンだと言わざるを得ない。ユ・ギジュン議員の「クーデター発言」に対して民主労働党は「軍事独裁政権にルーツを持つハンナラ党の本性を表わした発言だ」と批判した。ハンナラ党とユ議員はこうした批判を100回聞いても反論できないほどの自殺行為をしてしまったのだ。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/09/22/20060922000050.html



●ChinaのものはChinaに返せ。 月見櫓

<中略>
犬は三日飼えば死ぬまで恩を忘れないと言いますが、この朝鮮犬だけはどうやらそういう忠義とは無縁の犬種のようです。たとえ飼い主であっても、うっかり背中を見せると牙を剥く犬ですから。

この朝鮮犬の度し難い性癖に、飼い主である日米は最早十分うんざりしています。

そこへ「この犬は、我が家が餌をやっている犬と同腹の兄弟であるから、即ち我が家の犬である」と中国が主張すれば、現在の飼い主はこの性悪朝鮮犬を新しい飼い主に引き渡すにやぶさかではないでしょう。そもそもこの兄弟犬の親犬は、中国が飼っていた犬です。かつて中国が飼っていた犬の子孫が、現在近所に迷惑をかけまくっている野良犬と、その同腹の兄弟で飼い主の手を噛んだ犬です。この犬どもを中国が飼うと言えば、それに異論を唱えるご近所さんはいないでしょう。

日米の手に負えなかった性悪犬も、その親犬を飼い慣らしていた中国に引き取られれば、おそらく立派に躾けられるでしょう。

さすがの中国でも躾けられない可能性もありますが、大丈夫です。

元々中国では、犬は食用ですから。
http://fetia.blog34.fc2.com/blog-entry-391.html




●国際情勢の分析と予測:「日本は朝鮮半島の現状維持を願っている」という朝鮮日報の記事の目的は何か?
http://blog.goo.ne.jp/princeofwales1941/e/03204d62729077c2bf22aad3444f6ca4



【私のコメント】
反日・親中のタクシン政権は、2001年1月の総選挙で愛国党が勝利したことにより、同年2月に始まっている。911の自作自演テロを実行した米国のブッシュ政権の成立が2001年1月、日本の小泉政権の成立が2001年4月、イタリアのベルルスコーニ首相の就任が2001年6月と時期をほぼ同じくしているのが注目される。そして、小泉首相が退陣し、ブレア首相の退陣が濃厚となりブッシュ暗殺映画が放映されようとしているタイミングでタクシン政権が崩壊したというのも妙に時期が一致しすぎている嫌いはある。これらの国々はいずれもユダヤ金融資本=イルミナティの強い影響下に置かれている国である点が共通している。

ただ、タクシン政権はイラクに軍隊を派遣してはいるが親中国反日であるという点で、イラク戦争に反対した中国に近く、イラク戦争に賛成した米国・日本・英国・イタリアとは決定的な相違点がある。そして、政権成立時期は2003年とやや異なるが韓国の盧武鉉政権は、ユダヤ金融資本=イルミナティの強い影響下に置かれ、かつ日本との経済的結びつきが非常に深い国であるにも関わらず親中・反日政権であるという点でタクシン政権と非常に似通っている。

タイでは無血クーデターが既に大成功を納めており、近い将来に親日政権が誕生することであろう。それを見た韓国軍部は、韓国でもクーデターを起こして親日政権を樹立することを計画するのではないだろうか?経済的にも外交的にも追い込まれた韓国を立ち直らせる手段はもはや軍事クーデターしか残されていないようにも思われる。そして、1961年5月16日に朴正煕少将がクーデターを実行して反日の李承晩政権崩壊後の混乱を収拾し、その後の親日政権で韓国を立ち直らせたという立派な前例もあるのだ。第二の朴正煕将軍を目指す韓国軍人にとって、タイの事例はクーデター実行の引き金となるかもしれない。

ところで、タイの親日政権は日本の国益にとって有益だが、韓国の親日政権は日本の国益にとって百害あって一利なしである。韓国の親日政権は日本に対する事大に他ならず、それは日本が膨大な技術や資金を韓国に援助し続け、大陸での陸上戦争に巻き込まれ続け、膨大な韓国人移民・難民を受け入れるという第二次大戦前の悲惨な歴史を繰り返すものである。日本が韓国の親日政権を支援するならば38度線に日本軍を送ることになり、対抗上中国も38度線に軍を送らざるを得なくなる。何らかの引き金で容易に日中戦争が始まってしまう。そして、日中戦争で大儲けすることが可能なユダヤ金融資本は、戦争を引き起こすためにあらゆる陰謀を用いてくることだろう。フランス革命・明治維新・ロシア革命・第一次大戦・第二次大戦を引き起こすことに成功した彼らがまだ存在している以上、日中戦争の導火線を残してはならないのだ。

上記に紹介したブログ「月見櫓」の「ChinaのものはChinaに返せ」は全くの正論であると思う。統一新羅成立から李氏朝鮮までの期間、朝鮮半島国家は中国の属国として東アジアの平和に貢献し続けてきた。韓国の親日派によるクーデターは、このような東アジアの平和を破壊する危険な国家を生み出すものであり、日本は決して容認してはならない。ただ、親日を主張する人々を拒否するというのはなかなか難しいものがある。韓国マスコミの日本語版が「親日クーデター」との情報を大量に流せば、その宣伝効果で韓国を支持すべしという方向に日本の世論がねじ曲げられる危険性は非常に高い。



では、我々日本人は「韓国軍部による親日クーデター」という恐るべき脅威に対してどの様に対処すべきなのだろうか?独断と偏見で予想してみよう。

いったん親日政権が出来てしまうと、日本は憲法第9条の縛りを根拠に韓国への軍事支援を拒否することは可能だが、韓国人の難民の受け入れを拒否することは困難になってしまう。わずか60万人の在日韓国朝鮮人の悪行に苦しんでいる日本が4800万人の韓国人を受け入れる場合の破滅的打撃は想像もしたくない。従って、親日クーデターの成功を阻害することに日本は全力を注ぐ必要がある。

1.竹島問題利用シナリオ:
韓国国内のクーデターが成功した時点で海上自衛隊が竹島を攻撃、竹島守備部隊の韓国人を全員追放するとともに竹島奪還を祝う報道を日本国内に大量に流す。韓国国民は日本に対して激怒するため、クーデター政権は親日政策をとれなくなる。このシナリオは、韓国国内の在留日本人を保護できない点、北方領土問題や尖閣諸島問題を放置して竹島のみ強硬策を採ることの不均衡性から困難と思われる。逆に、万一北方領土が突然返還され、中国側の譲歩で尖閣諸島の日本帰属が確定するならば、竹島を返還しない韓国のどこが親日なのかという世論が日本国内で強まり、自衛隊の竹島攻撃は国民の支持を受け、韓国の親日政権は崩壊することもあり得るだろう(その様な日本に都合の良い事態が都合の良いタイミングで起きることは期待できないが)。

2.クーデター批判シナリオ:
韓国軍によるクーデターは民主主義を破壊するものであり容認できないと日本政府が声明を出し、クーデター政権を承認しない。韓国の親日政権樹立に反対する点で日本と国益が共通する中国と連携してクーデター政権に経済的・軍事的圧力をかけて崩壊させる。その後米軍は撤退し、日中両国が韓国を北朝鮮に吸収させる。このシナリオは、韓国の親日政権への支持を訴える韓国マスコミ日本語版記事の洗脳から日本国民を如何に守り抜くかという難題がある。また、タイのクーデターは容認したのに韓国のクーデターは容認しないのは二重基準だという批判は避けられない。シナリオ実行は容易だが、成功させるのはかなり困難だろう。

3.北朝鮮の対日攻撃シナリオ:
クーデターの兆しが見えた時点で北朝鮮に依頼して日本の無人地帯・過疎地帯等にミサイルを撃ち込ませる。日本と北朝鮮の間で戦闘が開始されると、韓国国民は同一民族である北朝鮮を支持するので親日クーデターは不可能になる。韓国国民が北朝鮮支持で固まった時点で米軍が韓国から撤退、欧米諸国の多くが北朝鮮への金融制裁を韓国にも適用して韓国が破滅、北朝鮮でも政変が起きる。その後北朝鮮に吸収合併。このシナリオは、日本が北朝鮮政府と緊密な意思疎通を保ちシナリオ通りに行動して貰うことが必須条件であり、かつミサイルの精度不良で人口集中地域に着弾して莫大な犠牲者が出る危険もある。難易度は非常に高く非現実的とも言えるが、JJ予言がこのシナリオとは比較的合致するのが不気味。

4.盧武鉉大統領の対北朝鮮支援要請シナリオ:
クーデター勃発で追いつめられた盧武鉉大統領が北朝鮮政府に支援を要請。この時点で在韓米軍が撤退、在韓外国人も一斉に逃げ出す。日本政府は内政不干渉と憲法第9条を根拠に韓国のクーデター政権からの支援要請を拒否、裏で中国経由で北朝鮮に軍事・経済援助を行い北朝鮮による統一を支援。このシナリオは比較的成功する可能性が高そうだが、在韓外国人の脱出と同時に膨大な数の韓国人が日本に難民として逃げ込む危険性が高く、日本にとっては敗北シナリオである。


以上の予想シナリオは特に根拠があるわけではなく、陰謀論者の妄想に過ぎないことをお断りしておく。ただ、韓国軍の親日クーデターというものが日本にとって大きな脅威であるにも関わらず、それを失敗させるのは非常に困難である様にも思われる。ブログ「月見櫓」の「ChinaのものはChinaに返せ」をどうやれば実現できるのだろう?私は、日本政府がこの困難を理解した上で打開することを切に望むものである。


【9/24付記】
ネットで拾った記事ですが実に興味深い内容です。若い世代の韓国人の反日は日本という巨大な存在への劣等感が原因であり、韓国の教育システムに騙されたという強い反政府感情が共存しているという分析が行われています。韓国の反日というのは日本に対する強い関心の存在を示すものであり、日本を賞賛することを社会的に容認しないという現在の韓国のシステムが崩れれば容易に親日一辺倒に変化しうると私は考えています。日本の国益にとって実に恐るべき事です。

あと、コメント欄で「米国の支持がないとクーデターはできない」との御意見をいただいています。しかし、米国から韓国が見捨てられた以上、米国以外の事大先を韓国は探す必要があります。そして、現在の生活水準を維持するには日本に事大するのが唯一の方法であることも彼らは理解しているでしょう。

記事の最初で紹介した朝鮮日報の「タイのクーデターを他山の石とせよ」発言批判記事は、一見ハンナラ党を批判しているように見えますが、朝鮮日報の真意は違うと思います。大手マスコミとして公式にクーデターを煽る記事は書けないが、ハンナラ党にクーデターを考慮する勢力が存在することを保守系の読者に知らせるのが目的でしょう。そして、韓国の外交的苦境を叫ぶ記事を大量に流すことで、言外に親日クーデターの必要性を読者に訴えている様にも思われます。
コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« サハリン2計画と英自治領ジ... | トップ | 欧州連合はロックフェラーに... »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2006-09-22 22:07:25
タイと韓国の場合は、状況が違うように思います。タイと韓国とでは、政治制度から対外環境まで大きく異なると思います。



タイは王権優位の議院内閣制、韓国は大統領制。韓国では、ノムヒョンの任期はもうすぐ切れるので、クーデターを起こす必要なんて無いでしょう?タイの場合は、おそらく議院内閣制だったので、決まった任期は無かったんではないでしょうか?だから、現政権を討伐した。また、タイの場合は、国王の力は強いので、クーデターを割りと穏便に進められる土壌がありますが、韓国の場合はそれは無いでしょう。



そして、韓国でクーデターを起こすにも、米国の支援がないと駄目でしょう。私は、米国が韓国の保守系を支援するとは思いません。なぜなら、米国側は次期政権に関係なしに、在韓米軍の大幅削減や統帥権の変換を訴えているからです。つまり、米国は最初から韓国を切り捨てかかっている。米国はノムヒョン政権の誕生を絶好の機会だと捉えていた。いや、そもそも、ノムヒョン当選の韓国大統領戦直前で、米軍が韓国女学生を事故死させたのは、米国がノムヒョンを勝たせるために、わざとやったのでは?と思うぐらいです。



安倍晋三が韓国をどう思っているかは分かりませんが...彼は父親(故安倍晋太郎)のことを、韓国利権のために拉致被害者を見捨てた人間のクズと酷評していたみたいで...彼の著書の「美しい国」に、日米印豪の民主主義同盟(海洋同盟)の提唱や、韓国が中国と一括りにされて、殆ど出てこないのをみると、安倍氏も韓国をいつ切り捨てるのか見計らっているのでは?と期待しています。
返信する
Unknown ()
2006-09-23 03:06:36
韓国で親日政権??

それはありえないw

新米主義は出るかもしれないけど
返信する
少しだけ (金 国鎮)
2006-09-23 10:06:49
1970年前後の韓国軍将校は日本語ができる人達です。

彼等はその当時の日本の大手メディアの韓国に対する悪口雑言を良く覚えています。

彼等と彼等の次の世代が日本に組することはありません。

通常兵器の能力では北朝鮮軍は韓国軍の敵ではありません

が問題は北朝鮮軍特殊部隊の存在でしょう。

米軍と韓国軍は今でもベトナム戦争でつながっています。

1960年代の韓国の経済状況を知っていれば今の韓国の

経済状況を年配の韓国人がどう見ているか分かるでしょう。

経済的な繁栄の中でのみ韓国を考えるのは韓国の若者でしょうが、彼等は海外志向が強いと思います。

彼等は日本語より英語でしょう。

返信する

コメントを投稿