~聴覚障害6級~

話せる。歌える。
聞こえているけど聞き取りにくい。
感音性難聴者が適当に呟きます。

補聴器

2009年11月25日 | 補聴器
20代半ばは、結婚・出産・子育てと、
専業主婦ながら、めぐるましく過ごしました。

子供時代同様、新しい人間関係も生活も、一番充実していた時期でした。

妊娠中も子育て中も、近所のママの仲間が沢山でき、
公園遊びのあとに各自のおうちに遊びに行ったり、
育児サークルに入って、わいわい過ごしたり、
難聴だと言うことを全く意識せずに、自分らしく生きていたと思います。

近所に、初めての子育てへの不安を感じていて、
同じくらいの子供がいる友達が欲しいと言う、
同じ気持ちのママが大勢いたことが、幸いだったのかもしれません。


グループで行動している時に、たまに、
「あれ、私、今、仲間はずれになってるかも。」
と感じることがありました。

今思うと、その時のタイムリーな話題に乗っかれず、
勝手に疎外されてるような気持ちになっていただけだと思います。

それでも、仲間に難聴であることは申告できませんでした。
20年前は、難聴を申告すると言う考えさえありませんでした。



18年前の28才の時、私は運転免許を取得しました。

免許を取ると決めたら、いきおいで、
当時、幼い2人の子を連れて市内の教習所へ行き、
あっと言う間に手続きを済ませてしまいました。


ただ28才当時、聴力にかなり不安を感じ始めていました。

教習所での講義や実地をこなせるものなのか。
少しでも自信をつけようと思い、初めて補聴器を購入しました。


補聴器に関することは全くわからず、
当時よく行っていたデパート内で購入を決めました。

補聴器専門店ではなかったかと思います。
たぶん、眼鏡屋さんの中で販売していたものかも。

そこで、聴力検査をしていただきました。

検査の内容には記憶がないんですが、あれこれと検査され、
「普通の人の半分位の聴力ですね。」と言うような説明があり、
適切な補聴器を選んで下さり、購入となりました。

当時、5万円だったと記憶しています。


視力の悪い人が眼鏡をかけると、ほとんどの人が、
かなりの視力を取り戻せるのとは違い、
補聴器を使用しても、健聴者に近付くのは難しいと改めてわかりました。

まず、普段聞こえていない身の回りの様々な雑音が入り、
人の声の音量は多少大きくなりますが、
言葉としては、機械を通した音になり、
聞き取りとしては、ほんの少し向上する程度です。

むしろ、環境や条件によっては、聞き取りが下手になることもあります。


難聴者は人によって音の聞こえは様々だと思いますが、
私は機械を通した音がほとんど聴こえません。

電子音も聴こえませんから、レンジのチンの音や家電のピー音もわからないし、
携帯のベルも着メロや着うたも聴こえません。

マイクを通しての声も判別が難しくなります。
言葉が膨張して割れて聴こえてしまいます。

つまり、補聴器も機械です。
大幅な補聴は期待できないのか、と少々がっかりした記憶があります。


今は、デジタル補聴器も色々開発されているそうですし、
聞き取りがより明瞭になるものも販売されているのかしら。
そういう機能がデジタルってことなのかしら。

補聴器に関して無知すぎて、
少し勉強しなくてはいけないかもしれないけれど、
来年こそ、新しいものを購入したい。

補聴器購入の福祉支援については、こちらの記事参照

書き忘れたけれど、私の市の福祉支援を受けられる補聴器は、
耳掛け式になるとのこと。
耳穴式の方が便利だけれど、耳掛け式もいいかも。


しかし、高価すぎる補聴器。
いつか、眼鏡のようにおしゃれで、手軽に買えるようになるのかな。

いや、ならないですよね。
あんな小さな繊細な機械なんですから。
眼鏡とは違います。


今現在の私は、集音器を髪の毛で隠して使用していることがあるけれど、
新しい補聴器を購入したら、髪の毛で隠さず出掛けてみよう。
補聴器を隠さずに、友達や仲間や憧れの人に会いに行こう。

よし、これが、来年の目標のひとつだ。
実現するかどうかは、自分次第。

無理かな…。









18年前に購入した補聴器。
耳掛け式です。
右耳にも左耳にも対応できます。

しかし、何でこう老人くさい色のケースなんだろう。
一般的に補聴器は、こういう色のイメージなんでしょうね。

そんなイメージを取り払うくらい、
希望に満ちた色をどんどん取り入れて欲しいものです。

スカイブルーとか、淡いピンクとか、綺麗な赤とか。

補聴器の色もカラフルになってきているようなので、
ケースもきっとカラフルになっていることと思ってます。

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