~聴覚障害6級~

話せる。歌える。
聞こえているけど聞き取りにくい。
感音性難聴者が適当に呟きます。

家で補聴器をしてみた。

2010年10月02日 | 補聴器
家では補聴器をしない私。

何となく鬱陶しいから。


つい最近、ちょっと試しに、家で補聴器をつけてみました。


生活音と言うのかな。


何でもない音が大きく聴こえてくるし、
その音が、どこから聴こえて、何の音なのかが判断できなくて、
何か音がするたびに、ビクビクしてしまいました。

私は家で補聴器をしていたら、神経使いすぎて疲れてしまいそうです。


健聴者なら、聴こえてくる音がどこからなのか、その音は何の音なのか、
別に考える間もなく瞬時に無意識に判断できているから、
何も怖いことはないんだと思います。

逆に、何も聴こえてこない方が、怖いのかもしれません。


聴こえてくる音に立体感のない私は、極端な話し、
ベランダの向こう側を走る車からのアナウンスと、
留守番電話の音声が、同じように聴こえます。


留守電のメッセージが入ってる音声と、
毎度おなじみの~とか、選挙カーのアナウンス。

どう考えても、音が発生している場所も距離も、音自体も違うのに。


音の距離感や場所感、立体感がないためか、
補聴器をしていると、かえって聴こえてくる音の種類と場所がわからなくて怖い。



怖いと言えば、よく行く温泉でのアナウンス。

「お客様にご案内申し上げます」「お客様にお願い申し上げます」と言う感じの。


肝心の案内やお願いが、何を言っているのかがわからない。

飲食店やショッピングセンターならまだしも、
真っ裸で寛いでる場所で、アナウンスの内容がわからないのは、結構、怖い。


もしかしたら、駐車場に停めてある車に何かあったんじゃないかとか、
自分は何かマナー違反をしていて、それとなく注意されているのかもしれないとか、
聞き取れないことの不安感は、想像力をたくましくしてしまいます。


少し前、何だか不安になって、一度、温泉から出て、
スタッフに、アナウンスの内容を尋ねたことがありました。

不安感を取り除いてから、再入浴。

それじゃなくても、温泉では、補聴器もできませんから。



一番困るのは、台風や地震などの災害時、
電車などに1人で乗っていた場合のアナウンス。

よく聞き取れる職員なら、何とかわかるものの、
聞き取れない職員のアナウンスは、内容がわからない。

電光掲示板にも出ていなかった情報は、駅の人に直接聞いたこともありました。

電車に閉じ込められた状態だった場合、
乗り合わせたお客さんに尋ねるしかないんだろうなと思うと、
少し不安です。

と言うのは、そういうことがあった時、
みんなイライラしていたり、
人のことなんかに構っていられない場合が多いと思うから。

できれば、全ての情報を、電光掲示板にも随時に臨機応変に、
掲示してくれればいいなと思います。



家の中で、補聴器をしていると、自分が履いてるスリッパのパタパタや、
モノがこすれるかすかな音や、食べる時の音などが、
外よりもずっと大きく聴こえてきます。


自分は、人の前で、知らずに大きな音を立てていて、
人を不快にさせているのかもしれないなぁと、急に思うようになりました。

意識して、音を立てないように上品な立ち振る舞いができたらいいな。

聴こえなくて、聞き取れなくて、挙動不審になりがちだと思うから、
ゆったりした振る舞いができる人に憧れます。


気持ちは持っていても、私には感覚的にとても難しいことです。

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