マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

プーランク「小象ババールのおはなし」のこと

2016-12-15 23:21:13 | ラ・プロムナード・ミュジカル
明後日です、第40回プロムナード・コンサート。
今回は10周年記念で、いつもの1時間半の時間を拡大、2時間にするため、午後の開催となります。
午後2時半から。
私が弾くのは、プーランクの「小象ババールのおはなし」。
ジャン・ド・ブリュノフの「ぞうのババール こどものころのおはなし」にプーランクが音楽を付けたものです。
1940年、プーランクは、親戚の子供たちが、絵本「ぞうのババール」に夢中なのを見て、音楽を付けようと思いました。
幸い、作者のジャン・ド・ブリュノフとは親しい友人だったため、作曲に使うのを承諾してもらい、作曲を始めました。
が、時は第2次世界大戦が始まっていて、作曲に専念できる状況ではなかったようです。
1945年、終戦の年になって、子供たちにあの曲はどうなったかと尋ねられて、再開したということらしいです。
子供たちの期待を裏切らないよう一生懸命作ったという話の通り、ホントによくできた曲だと思います。
お話の状況にピッタリの音楽で、しかもとても魅力的なのです。
もちろん、プーランク独特の音使いもあり、よくこんな音楽考えたなぁ…と。
弾くたびに感心するやら感動するやら…。
プーランクは天才だぁ!!と思ってしまいます。

歌の青木さんがとても上手にナレーションしてくれますので、音楽も合わせてきっと楽しめると思います。
何しろやってる自分たちが一番楽しんでいるのですから。
サン=サーンスの動物の謝肉祭でもお話し付きでやったことがありますが、連弾だったからかあまり気にならなかったのが、今回は、お話が入ると演奏に集中しにくい…というのがわかって、本番はいかに集中して弾けるか…と。
何事もやってみないとわからないものですね。
お話の内容については、当日のお楽しみ…ということで。
絵本を読んだ方もいらっしゃると思いますけど。

CDは何と言っても、高橋アキさんピアノのぞうのババールがお勧めです。
キリッとしたいい演奏です。
語りは、もう亡くなった忌野清志郎さん。
とつとつとした語りで、抑揚には欠けますが…これはこれで面白いかも。



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