マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

音を鳴らす前に準備

2024-04-28 01:09:26 | 日記
午前中はあれこれしているうちに終わってしまった…という感覚ですね。
午後はレッスン。
ピアノを弾くというのは、ピアノという楽器を通して音楽を奏でることで、ピアノの音を鳴らすのが目的ではない…と言うとわかりにくいかも知れませんが、要は基本は音楽を奏でることだということなのです。
とかくピアノは鳴らせば音が出るので、つい弾いていると思ってしまうのですが、それは鳴らしているだけで弾いてはいないと思うのです。
楽譜を読んでその音を鳴らしていると、その音が鳴っているように錯覚するのですが、実はよく聞くと鳴らしていないのですね、弾いてるつもり…。
なので、自分の音を聞くということが非常に大切なわけで、でも鳴らしているから弾けてるし聞けてると思っている人が多い…。
おまけに、鳴らす前にどんな音を鳴らすかをわかっていないといけないわけで、今日のレッスンはそんなようなことに時間をかけました。
繰り返し事前に準備することを指摘すると、幸いにもだんだん理解してくれて、こういうことの積み重ねで、どんな音を弾こうかと考えると瞬時にできるようになるわけです。
自分のイメージした音が奏でられるようになるとピアノを弾くのが格段に面白くなるのですよね。
楽譜の通りに音を鳴らしてもいい演奏にはならないわけで、そこにその演奏者の持ち味が出るです。
書かれてある音を鳴らすことにばかり気を取られないでいかに引き算をして楽に弾くかも大事なところ。
…というわけで、今日はちょっと抽象的な話でした。




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