マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

ショパンのスケルツォ第2番について

2024-09-27 23:52:17 | コンサート
明日はミュジカポール・コンサート16です。
お天気は、当初雨が降りそうな話だったのですが、今のところ雨は降らなそう…。
お出かけいただくにはやはり雨じゃない方がいいですから。
も書の頃より少し気温が下がって、やはり「暑さ寒さも彼岸まで」というのは猛暑の時代でも有効なのでしょうか。

さて、コンサートの最後に、ショパンのスケルツォ第2番を弾きます。
耳なじみの曲があるとうれしいというお声もいただきますので。
耳なじみの曲というのは、まぁ弾きにくい面もありますけど。
以前にもプロムナード・コンサートでは何度か弾いていますが、ちゃんとした曲の説明は上げてなかったかも…。

ショパン:スケルツォ 第2番 変ロ短調 作品31    
「スケルツォ」というのは、元々は歌の一種で、ユーモラスでこっけいな内容を持つものでした。
「愉快な音楽」という意味で、だんだん器楽にも使われるようになりましたが、ハイドンが、交響曲の2楽章または3楽章で、「メヌエット」の代わりに「スケルツォ」を使い始め、その後、ベートーヴェンが使ってから、存在感が増したものです。
スケルツォという言葉には、「冗談、おどけた」などの意味がありますが、器楽では、「急速なテンポによるドラマティックな曲」というような意味になっています。
ショパン(1810~1849)の4曲のスケルツォの中で、最も親しまれているのが、この2番です。
21歳の秋にパリに着いてから6年後、天才的なピアニスト、作曲家としてパリで認められるようになった、27歳の年、1837年に作曲されました。
様々な芸術家たちとの刺激的で華やかな交流、ジョルジュ・サンドとの恋などがあり、ショパンの充実した日々を物語るような音楽です。
問いと答えを思わせるような曲の開始、優美で官能的な第2主題は、この曲が幸福な時に作曲されたことを物語っています。
中間部で、コラール風の楽想、駆け巡るアルペジォ、重厚な和音で感情を高揚させた後に、冒頭の問いと答えから主部を再現、力強く情熱的なコーダで曲を締めくくります。






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