28日のミュジカポール・コンサート16で演奏する曲の一つは、フォーレのヴァルス・カプリス第1番です。
今年は1824年に亡くなったフォーレの没後100年なので、いろいろフォーレの作品を取り上げています。
前回は、無言歌の一つを弾きましたし、今回は連弾のドリーも演奏します。
フォーレの曲は、いい曲がたくさんあるものの、派手さがあまりなく、一見易しそうに見えて実はけっこうややこしいので、割と敬遠しているのですが、今年は没後100年、来年は生誕180年と2年連続の記念イヤーなので、フォーレに浸ってみるのもいいかな…と。
プーランクの前の世代が、ドビュッシー、ラヴェルで、その前の世代がサン=サーンス、フォーレ…というわけで、フランスの音楽をたどる的な…かな。
さて、ヴァルス・カプリス第1番ですが、大学の時の恩師で、作曲家の萩原英彦先生が、標準版 近代フランスピアノ曲集(2)の解説で、フォーレのピアノ曲を1曲だけ選ぶなら、この曲だと書いていらっしゃいます。
華やかなピアノの技巧を駆使した内容の豊かな傑出した作品だと。
とても楽しく、気持ちのはずんでくる曲であり、フランス独特のエスプリのあふれた、おしゃれな曲でもあります。
ヴァルス・カプリスとは、日本語表記では「奇想的円舞曲」となりますが、ワルツとカプリス(奇想曲)を結び付けたもので、華やかな夜会を思わせるサロン音楽です。
奇想曲という曲種が、そもそも定義がはっきりしないもので、音楽の曲種としては、特定のリズムや様式がなく、これまでのカテゴリー名では説明できない曲名とでもいうのでしょうか。
カプリスとは「気まぐれ」を意味する言葉ですから、自由に書かれた曲というニュアンスがあるのでしょう。
フォーレは、ヴァルス・カプリスを4曲作っていますが、題名に反して、音楽の構成は極めて論理的で、しっかりした構造の上に豊かな音の響きと敏捷な動きがうまく乗るように、意識的に組み立てられています。
楽譜を読み解いていくと、なるほど、こう作られているのかというのがわかるのですが、それを感じさせない情熱的な優しさとフォーレらしい高貴な美しさにあふれた曲となっています。
人生半ばの1882年作曲です。
華やかなピアノの技巧を駆使した内容の豊かな傑出した作品だと。
とても楽しく、気持ちのはずんでくる曲であり、フランス独特のエスプリのあふれた、おしゃれな曲でもあります。
ヴァルス・カプリスとは、日本語表記では「奇想的円舞曲」となりますが、ワルツとカプリス(奇想曲)を結び付けたもので、華やかな夜会を思わせるサロン音楽です。
奇想曲という曲種が、そもそも定義がはっきりしないもので、音楽の曲種としては、特定のリズムや様式がなく、これまでのカテゴリー名では説明できない曲名とでもいうのでしょうか。
カプリスとは「気まぐれ」を意味する言葉ですから、自由に書かれた曲というニュアンスがあるのでしょう。
フォーレは、ヴァルス・カプリスを4曲作っていますが、題名に反して、音楽の構成は極めて論理的で、しっかりした構造の上に豊かな音の響きと敏捷な動きがうまく乗るように、意識的に組み立てられています。
楽譜を読み解いていくと、なるほど、こう作られているのかというのがわかるのですが、それを感じさせない情熱的な優しさとフォーレらしい高貴な美しさにあふれた曲となっています。
人生半ばの1882年作曲です。