「ラブ・ネバー・ダイ」観てきました!
たしかに突っ込みどころ満載でしたが、日生劇場をコニー・アイランドに変える大きなセットや、愉快なショーは見ごたえがありました。
私は忠告に従って、できるだけ突っ込みを入れずに見ていたのですが、よりにもよって最大の見せ場「ラブ・ネバー・ダイ」のナンバーで思わず笑ってしまいそうになりました。
「ものすごく豪華な衣装」の意味がわかったので。
クリスティーヌ、…お前は小林幸子か!?
でも、濱田めぐみさんが歌い出すと、すぐにそんな不届きな気持ちは吹っ飛びました。
とにかく、この一曲でも十分と思えるくらい素晴らしかったです。
さて、今日は鹿賀ファントムでした。
3月に体調不良で休演されていたので心配していましたが、影響は感じられませんでした。
ただ、今日の鹿賀ファントムは、あんまりファントム(怪人)っぽくなく、すごくあっさりしていました。
あっさりというか、薄味というか、上品というか。
おどろおどろしい感じがあまりないし、ドロドロした三角関係を期待?すると、肩すかしを食らった気分になるのです。
物語の舞台が重厚なパリ、オペラ座ではなく、カリフォルニアのコニー・アイランドだからでしょうか?
濱田めぐみさんの歌のうまさ、的確な演技力はもう言うまでもありませんよね。
素晴らしい!の一言につきます。
彩吹さんのメグは可愛くてチャーミング。
実はこのミュージカルのなかで一番気に入ったのは、「水着の美女」のシーンだったりします。
でも、その笑顔の裏側で、心の奥が蝕まれていく悲しみも感じられて、切なくなりました。
グスタフは加藤清史郎くん。
ボーイ・ソプラノが綺麗で、歌もうまくてびっくりしました。
顔とか表情は「天地人」のときとあまり変わらないのですが、
今何歳なんだろうと気になりました。
香寿たつきさんのマダム・ジリーは、抑えた自然な演技でした。
やっぱり、歌はうまいです。
迫力とか存在感はそんなに感じられないのですが、最後に見せる母の顔がなんだか切なかったです。
橘ラウルはちょっと違うなあと思いましたが、やさぐれ感は出てました。
つらつら書いてきましたが、まあ、面白いとはいえないけど、退屈ではありませんでした。
でも、もう一回見たいかどうかは微妙。
チケットも、もう売り切れていて手に入りませんが。
そんなところでしょうか?
さて、最後近くシーン。
メグがかわいそうで、ちょっとうるっときましたが、後ろの座席の女性が嗚咽を漏らし、隣の女性がしゃくりあげはじめ、なんか、急に覚めてしまいました。
私って、性格悪いのかな?