唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

隠し剣 鬼の爪

2006年11月29日 | 男はつらいよ・山田洋次
隠し剣 鬼の爪 特別版

松竹

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2004/11/06 04:49

隠し剣 鬼の爪 とはいったい・・・というはなしではない

山田洋次監督の時代劇第2弾ということですが・・・ちょっと悲しかったのは、見ていると、たまに「たそがれ」を見ているような錯覚になったところ。なんとなく、ちょっとダブるところもあったし・・・

お手伝いさんとの身分を越えた禁断の愛!!(そういうはなしではないけれど・・・)と、友人を切らねばならぬ男の葛藤・・・そんなこんなが、武家社会の中で展開します。

身分というなんだかよくわからないものによって本来好き合っているもの同士が一緒になれない。
また、藩命の一言で、友人と殺しあわなければならない。それにそむいたらそれこそ自分の身がどうなるかわからない・・・・

どっちも大元にはその時代を支えた社会があるわけですね。

その武士道なるものを貫こうとすると、ゆがんだ社会の餌食になってしまう。それは、藩のためを思って新しい空気を入れようとした相手にも言えるし、藩命と言う事で、信念にそむき斬り合いをした主人公にとってもそうだろうし・・・

そして最後、その矛盾に嫌気がさして身分を捨てて蝦夷にわたる決心をします。もちろんそうなったら、心に決めたことがあります。ということで、ハッピーエンドで終わるところがいいですね。

面白いのは、剣術の先生が教えてくれた技。鬼の爪も最後に斬った技も、ある意味卑怯な技(ではないのか?)であって、でも、必殺技なんでしょうね。そうです。技を秘密にする限り、同じ人には2度と使わないはずですから、必殺です。その卑怯さは、生き残るための確実な手段として好感が持てます。

鬼の爪のところは、かっこいいです。仕置人のようで・・・

松たか子もよかったですよ。暗闇で病に臥せっている姿はいいです。

斬られたほうの奥さん、たかしまさんもよかったです。色っぽいし、強い愛があるし・・・俺だったら断れないな。やるだけやって一応説得して、だめだったら斬るとか考えちゃったろうな。(おぬしも悪よのう・・・)

緒方拳もよかったです。死に方最高でした。

山田洋次監督の映画に出てくる子役は何でみんなうまいんでしょうか・・ほかの映画・・・たまたま予告編で吉永小百合が出る映画で、子役のせりふが出ましたけど、言わされてる感じでつまらなそうな演技ですもんね。妹役の演技はすごかったです。比べるには年も違うけど・・・

前作の「たそがれ」よりは無理ない感じがいいと思います

しかし、何で時代劇なんだろうか・・・

できれば、現代社会をストレートに描いてほしいなあ・・・



武器なき斗い

2006年11月29日 | 好きな映画・良かった映画
武器なき斗い

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2004/11/24 22:47

山本宣治の話

この映画は、侵略戦争に向かっていく日本の状況を描いている映画なんですけど、ここに描かれている話は、果たして過去のことといえる状況になっているだろうか・・・と、観ながら思いました。

日本国憲法が公布され、民主主義の日本に向かう方向がつくられたのは確かだけれども、政治の中心は、戦前の体制がそのまま引き継がれ、今にいたっている。

自民党は、はっきりとその体質をきちんと受け継いでいる。民主党だって、社民系の人間がいるだの言われるけれども、根っこを押さえている人たちは、自民党の中心にいた人たちで、下手すると、もっと過激な人たちもいるのが実態です。

過去の侵略戦争に反省しないで、海外に軍隊を出したい人たち、民主主義という形式が邪魔で、国民を政治から排除しようとしている人たちが国会の中で、幅を利かせているのが現状です。

でも、もう一つこの映画を観て思ったのは、そういう暗黒の世界に突き進んでいる一方で、国民は黙っているかというと、そうではないということです。
山宣を当選させた力、山宣が言った「山宣一人孤塁を守る・・・」という言葉の意味は大きいと思います。

開票の日、心が生物学者にもどれと言っている山宣が、当選したのを知って、その国民の力によって政治の場で生きる決心をしたところもよかったし、指輪のプレゼントをブルジョア的と言われて、「張りつめた糸は切れやすいんだよ」というシーン、ちょっとくさいかなあと思いつつも、検挙され、トラックで運ばれる息子を追いかけるお母さんのシーンとか、いろんなシーンが印象に残りました。

映画的にもすばらしい映画だと思いました。
子役もいいし、せりふも○○すべき的な要素少なくて、とても自然でした。戦後のシーンが一変してカラーになるところも、暗黒の時代から出てきた人たちを象徴するようでとても印象的でした。

残念なのは、この時代の事を知っているようであまり知らないことですね。農民と地主の関係等々・・・もっと知識があれば、もっと面白かったと思います。




グラフィティブリッジ

2006年11月29日 | プリンス
プリンス/グラフィティ・ブリッジ 特別版

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2004/12/05 23:37

キッド再登場 !!

ずっと観たくて観たくて・・・待ち望んでいた作品をやっと観ることができました。

パープルレインの続編と言うことで多少話題になりながら、劇場公開されたのかどうかもわからないまま今に至っていました。

予想通りつまらなかったです。

最後に女の子が轢かれちゃうときは、思わず、何だよそれ!とつぶやいていました。
この作品をよくもまあ、世に送り出せたもんだ。さすがははプリンスです。

こういう失敗をしちゃうところもプリンスのいいところですね。

音楽も、プリンスの中では一番好きになれないアルバムだったので、そんなに感情移入見たいのもなかったわけですが、それでもプリンスですから、たまにぐっときちゃうこともあります。

このアルバムが発売された時の日本公演では、「愛」とか書いてある服を着て歌ってたような気がします。

真空地帯

2006年11月29日 | 映画 さ行
真空地帯

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2004/12/18 01:18

 かなり古い映画なんでしょう。だって、実は、学生時代の山田洋次監督がエキストラで出演しているんですって。
 最後の船の中のシーンだそうです。

 古いせいもあり、音声がかなり聞き取りにくくて、せりふがちょっとわかりづらかったです。
 
 せりふも、いま見るからなんでしょうか。ちょっと微妙なせりふもあります。

 日本の軍隊を描いた作品ですが、戦場はまったく出てきません。ああいうのなんていうんでしょうか。宿営地というのか何なのかよくわかりませんが、そういう、戦場に借り出されていく兵隊たちが寝泊りする場所での生活が描かれています。

 銃を落としては殴られ、転んでは殴られ、サボっては殴られ、天皇の軍隊は何しろ殴る殴る。ビンタも本気でやっていると思います。軍靴でも殴ります。

 「恐れ多くも天皇陛下の軍隊の!」とさけぶと、その「天皇陛下」という「お言葉」にたいして、座っている人もぴっとたって敬礼しなくてはいけません。笑っちゃいますが、本当にあったからこわいですね。

号令がかかると一斉にばたばたと動き出しピシッと立って、客観的に観るとこんな馬鹿げたところはないですよね。

理屈が通らない、腐敗がはびこっています。

個々の人物は最初は控えめに描いていっているようです。遠くから見た軍隊そのものの生活が描かれ、一人一人の人格のない集団として描きたかったのだと思います。しかし、話が進むにつれて、一人一人の人間性に焦点が向いていきます。そこのギャップを描きたかったんだろうと思います。

古いし、長いし、いまの短い映画になれている自分にとってはちょっとつらかったですが、いい映画だと思います。

殺し合いのシーンを映すだけが戦争を描くことではないと感じました。



キングダムホスピタル

2006年11月29日 | 映画 か行
2005/01/23 23:36

最後まで見たら、とりあえずハッピーエンドでよかったです。
暗いばっかりじゃなくって、ちょっと間抜けで面白かったです。最初は何をしたいのかがわからないところもあるんですが・・・
場違いな軽快な音楽が雰囲気を出しています。
いろんなキャラクターの物語が最後にまとまっていく感じもいいと思いました。

このあとも続くのかな?

アリクイの名前をアンチュビスと言っていたのは聞き間違いだったところがかわいくていいです。あの女の子、幽霊の化粧をしたほうがかわいい。