唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

フロスト×ニクソン

2009年10月01日 | 好きな映画・良かった映画
フロスト×ニクソン [DVD]

ジェネオン・ユニバーサル

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これは実話をもとにしたものですが、電話のところとか、最後のやり取りとか、どこまでがどう真実かはわかりませんし、別にそれを検証するなんてすることも考えていませんが…
できれば、その時のテレビ番組を見てみたいです。実際にこの映画でみたインタビューが、どうやって放映されたのか、それをみれば、またこの映画が深く見れるような気がしました。

この映画を見る限り・・の感想ですが、ニクソンの大物ぶりがすごいです。貫禄があります。大統領をする人は、どんな人でも、そういう何らかの能力があるのでしょう。そういう意味では、フロストは小物扱いだし、実際のそれまでの周りの評価もそうだったのでしょう。
この物語は、追い詰められて崖っぷちにいる・・・暗闇の中から、もう一度明るい場所へ這い上がろうとする2人の命がけの戦いになりました。

どちらかが脚光を浴び、どちらかが二度と這い上がれなくなる・・・そんな切迫感があの電話の後には出てきます。
フロストに、そういう自覚をさせてしまったのは、この映画のように、ニクソン本人だったとしたら、ニクソンは、自分で自分の首を絞めたことになります。
もしかしたら、ニクソンは、誰かにそうしてほしかったのかもしれません。
それをしてくれる人間こそが、本当に信頼できる人だったのだろうと…最後のあいさつのシーンはとても良いです。人生の明暗を分けるたたかい…それを戦った2人だけの絆を感じました。

もちろん、映画を見た限りの感想です。
それ以上の知識もないですし…