唐茄子はカボチャ

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座頭市喧嘩旅

2009年10月17日 | 映画 さ行
座頭市喧嘩旅 [DVD]

ポニーキャニオン

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藤村志保さんが素敵です。
男はつらいよではじめて見た最初の印象は、なんでこの人がマドンナなの?って思ったんですけど、観終わる頃にはなんか好きになっていて…
・・・っていうか、あの役が良かったですよね。ワット君に「寅さんはもっと純粋な人よ!」とかいうところ。あの純粋な役が藤村志保さんはこういう人と、印象付けてしまったのかもしれません。

あ・・・座頭市の話ですね。
それで、この前、「忍びの者」を見たときに「あれ?この人は・・・」なんて思っていたら・・・やっぱりそうでした。

・・・座頭市の話です。
藤村志保さんの声がいいですよね。純粋無垢というか・・・市さんに謝るシーンはあれだけで泣いちゃいました。いや、市さんもよかったんですが、それにすがるおみつさんがけなげで…

なんだろう・・・もう、そこしか拠り所がない必死さもあるし、それだけでなく、周りがだれも信用できない中でそこだけが心のよりどころになっている感じなのかな…同じこと書いてますね。

そういうわけで、この映画はまず、藤村志保さんがいることで成り立っていますが…

それだけではなくて、良い人にはめっぽうやさしくて、悪い奴らには容赦ない座頭市のキャラクターが確立されていて、とてもいいですね。

信じてくれなかったおみつさんを責めるシーンはいいです・・・・また同じシーンを言っちゃってますが…
それだけでなくて、若い人とのやり取りとか、お久さんを追い詰めるところとか、駕籠やさんの親分に「しらばっくれちゃいけねえよ」とかぼそっと言うところとか、そこの下りで、安間のへりくだった口調から急に座頭市の激しい荒っぽい口調になるところとか、なかなかに座頭市の魅力がいっぱい出てます。

悪い方の親分さんたちも結構いい味出してます。

座頭市の人気の秘密がわかってきた気がします。