ダコタさんが、とてもいいです。
ちょっと大人になってきた感じがいいですね。おじさんにはたまりません。
「リリイあらわるところ乱あり」という感じですが、それを本人も自覚していて、私のせいでみんなをひどい目に合わせた・・・と、ピンクハウスを出て行こうとします。やはり、母親を自分で殺してしまったという意識にずっと支配されてきたんでしょう。わたしは、誰にも愛されない・・・いやいや、私が愛してあげますよ。・・・と、誰でも思っちゃうかわいさなんです。
母親の記憶もないので、母親は私を愛していた・・・という、そう思い込むしかないわけで、それはそうであってほしいという願望と、それにすがりたい気持ちだったのでしょう。
黒人が社会の中で同じ人間として扱われていなかった時代・・・今でもまだそういうものがあると思いますが・・・白人と黒人がいっしょに映画を見ることもできなかったんですね。そもそも、映画館の入り口が別だったんですね。字幕には、有色人種専用入り口みたいに欠いてあったような気がしましたが、それは、黒人だけでなく、アジア人に向けられたものでもあったのでしょう。
そういう時代に、一人の白人の女の子が黒人の社会に入るわけですね。みんな確かにかわいがってくれます。でも、この映画でたまに感じるリリイの疎外感は、なんとなくわかる気がします。みんながリリイを区別しているということじゃないんだけど、なんとなく、私がここの輪に入っていていいのだろうか・・・と思わせるようなそぶりを見せますね。
白人の偏見が、結局、黒人の白人にたいする認識を確立させるわけで、そうすると、いくら白人の子が寄り添ってほしいと思っても、その認識の壁が邪魔をするわけです。
母親の子守りをしたハチミツのお姉さんも、リリイに正直にいいますよね。複雑だけど、愛しているというような言い方。やはり、その差別がうみだした壁に遮られてしまう部分があるんですよね。
リリイさんとザックさんのキスシーンは、とても違和感があります。あのシーンがこの映画の大きなテーマですね。こころの結びとそれを遮っている偏見や社会の壁。だからこそ、2人のちょっとした恋心は不自然に見えて、観客自身が、どのような認識か問われちゃうような気もしました。
・・・というか、リリイさんに何の偏見もない感じが不思議なところもあるのですが・・・
無知であるが故の偏見のなさでもあるかもしれないとも思いました。
知り合いの人が、子どものころに、家の近くの朝鮮学校の人に、何の悪気もなく、いろいろきこうと思って話しかけたら、すごくいやな顔をされて無視されたみたいなことを言っていたのを思い出しました。
何も偏見がない代わりに知識もないから、悪気もなく相手を怒らせることを言ってしまうというのはありますよね。
蜂の秘密の生活・・・みたいな原題だったと思うんだけど、その題名の方がいいですよね。あの、箱の中の蜂の生活はわからないみたいなセリフがとても効いてくるし、リリイの打ち明けていない秘密に通じるし、お母さんがリリイを愛していたかいないかがわからない状態とも通じるような気がするし、今までの生活はだれも知らないまま、一緒に生活している感じが出るし…
・・・題名って大事ですね。
ちょっと大人になってきた感じがいいですね。おじさんにはたまりません。
「リリイあらわるところ乱あり」という感じですが、それを本人も自覚していて、私のせいでみんなをひどい目に合わせた・・・と、ピンクハウスを出て行こうとします。やはり、母親を自分で殺してしまったという意識にずっと支配されてきたんでしょう。わたしは、誰にも愛されない・・・いやいや、私が愛してあげますよ。・・・と、誰でも思っちゃうかわいさなんです。
母親の記憶もないので、母親は私を愛していた・・・という、そう思い込むしかないわけで、それはそうであってほしいという願望と、それにすがりたい気持ちだったのでしょう。
黒人が社会の中で同じ人間として扱われていなかった時代・・・今でもまだそういうものがあると思いますが・・・白人と黒人がいっしょに映画を見ることもできなかったんですね。そもそも、映画館の入り口が別だったんですね。字幕には、有色人種専用入り口みたいに欠いてあったような気がしましたが、それは、黒人だけでなく、アジア人に向けられたものでもあったのでしょう。
そういう時代に、一人の白人の女の子が黒人の社会に入るわけですね。みんな確かにかわいがってくれます。でも、この映画でたまに感じるリリイの疎外感は、なんとなくわかる気がします。みんながリリイを区別しているということじゃないんだけど、なんとなく、私がここの輪に入っていていいのだろうか・・・と思わせるようなそぶりを見せますね。
白人の偏見が、結局、黒人の白人にたいする認識を確立させるわけで、そうすると、いくら白人の子が寄り添ってほしいと思っても、その認識の壁が邪魔をするわけです。
母親の子守りをしたハチミツのお姉さんも、リリイに正直にいいますよね。複雑だけど、愛しているというような言い方。やはり、その差別がうみだした壁に遮られてしまう部分があるんですよね。
リリイさんとザックさんのキスシーンは、とても違和感があります。あのシーンがこの映画の大きなテーマですね。こころの結びとそれを遮っている偏見や社会の壁。だからこそ、2人のちょっとした恋心は不自然に見えて、観客自身が、どのような認識か問われちゃうような気もしました。
・・・というか、リリイさんに何の偏見もない感じが不思議なところもあるのですが・・・
無知であるが故の偏見のなさでもあるかもしれないとも思いました。
知り合いの人が、子どものころに、家の近くの朝鮮学校の人に、何の悪気もなく、いろいろきこうと思って話しかけたら、すごくいやな顔をされて無視されたみたいなことを言っていたのを思い出しました。
何も偏見がない代わりに知識もないから、悪気もなく相手を怒らせることを言ってしまうというのはありますよね。
蜂の秘密の生活・・・みたいな原題だったと思うんだけど、その題名の方がいいですよね。あの、箱の中の蜂の生活はわからないみたいなセリフがとても効いてくるし、リリイの打ち明けていない秘密に通じるし、お母さんがリリイを愛していたかいないかがわからない状態とも通じるような気がするし、今までの生活はだれも知らないまま、一緒に生活している感じが出るし…
・・・題名って大事ですね。
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