唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

座頭

2009年10月06日 | ありがたいお言葉
ざとう 【座頭】

(1)中世・近世、僧形の盲人で、琵琶(びわ)・琴などを弾いたり、また按摩(あんま)・鍼(はり)などを職業とした者の総称。
(2)盲官の一。当道所属の盲人の最下位の位階。検校・勾当の下。
→当道(2)
(3)盲人。
(4)一座の長。商工業・芸能などの長。

座頭市物語

2009年10月06日 | 映画 さ行
座頭市物語 [DVD]

ポニーキャニオン

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すごく雰囲気がある映画でした。
座頭市って子どものころに何となく好きだった記憶があったんだけど・・・たぶん、テレビでやったシリーズの何かを見たことがあるのかもしれません。
しかし、それは記憶の中に忘れ去られて・・・
それで、勝新太郎さんの新作の座頭市で、事故があったとか、あまりいい話はきかなかったし、そんななかで観ちゃったのがたけしの座頭市ですからね。さらに距離が遠ざかっていました。

おもしろい題材ですよね。強いお侍さん・・・ということじゃなくて、タダの座頭が強いというのがおもしろいです。座頭が強くても、やくざな世界でしか力を発揮することも出来ないだろうし、力を発揮するということは、自分を利用したい人間の役に立つということですもんね。

自分はやくざな人間だ。だから、やくざの世界でしか生きられないと思うから、そのおきてにしたがって生きていく。そうすると、本来持っている人間的な心というものと矛盾したことをやってしまう。それで心を痛めて猛普通の生活には戻れないということになるわけです。ダークサイドの悪循環ですね。強ければ強いほどぬけられなくなってしまう、生きようとすれば、地獄の道に進んでいくしかない。そういうむなしさを感じます。

そういうむなしさを持っている人だからこそ、あの女の人も市さんに惚れるんですね。
でも、決して結ばれるはずがない2人だと、市は自覚しています。もしかしたら、市をお天道様のあたる場所に引き上げてくれる人だったかもしれないのに・・・たぶん、市は、闇に引きずりこんでしまうのが怖かったのでしょう。なんて、そこまで考えちゃいけないか。でも、いっしょに生きる道を選べないということは、そういうことですね。

しかし、お別れはあっさりですね。

最後の「どうせろくなやつじゃないだろう・・・」というのはとっても良かったですね。

これは、シリーズで観てみたいですね。

しかし・・・たけしは何で座頭市をやりたかったんだろう・・・っていうjか、やっちゃったんだろう・・・ほんと、ああ・・・やっちゃった!って感じですね。