唐茄子はカボチャ

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新・座頭市物語

2009年10月10日 | 映画 さ行
新・座頭市物語 [DVD]

ポニーキャニオン

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肩すかしだった「続」からかなり盛り返した感じがします。
ここからカラー作品になっています。

座頭市が命がけで堅気になろうとする決意、それを敵の人が見逃してくれるんですよねえ・・・そこが泣けます。
あの急に燃え上がった恋愛模様がすごいです。

身分や偏見をすてて一緒になろうとする決意、それが許されないのが普通の世界。やくざな世界のが情が通じるとでもいうのでしょうか。

座頭市は、基本的に、社会のつまはじき者で、一般社会では受け入れられない人なんです。普通の生活をすることを社会が許さないんです。
生きていくためにまた、闇に帰っていく・・・座頭市の悲しさですね。

座頭市の存在そのものが全国的に大きくなっています。居合いの達人として、そして、殺人者としての座頭市という名前が、全国に知れ渡り、そのうわさがつくりあげた「座頭市」が一人歩きして、人間「座頭市」の住む場所がなくなっていきます。もう、どこにも落ち着ける場所は無くなってしまうのかも知れませんね。