唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

中国・長春の旅 その5 偽満州皇宮博物館②

2009年09月23日 | My旅ネタ
偽満州皇宮の次に入った資料館。

いきなり目に付いたのは、「9.18わすれるな!」という刻印。
武力によって日本に侵略されたこの屈辱を忘れるな!といきなり正面から自分に言われているみたいでとても動揺しました。

そしたら、さっきの中国人のグループの人が、ここでも記念写真をとりなよって感じですすめてくるんです。どういう意図があったのか、よくわかりませんが、にこやかに・・・でも、さらし者にしようとか、そういう意地悪な意図は感じなかったんだけど、なら、何でそこまですすめるの?って感じで・・・ちょっといやでした。

日本人が日本刀で中国人の首を切り落とす写真とか、そういう残酷な写真や、731部隊(長春のある吉林省の上、黒龍江省のハルビンに場所があるんでしたよね)の人体実験のこと、日本人の中国人虐殺の様子を再現したジオラマなどの展示があって、写真は、日本で見たことがある写真でしたが、この場で見るというのは、感じるものが違います。
被害者の中国人の中に、加害者の日本人が1人でいるというのが、怖くなってしまいました。
しかも、その忘れるな!と書いてあった、9月18日まで、あと2日という時期でしたから。

帰りの飛行機で隣に座って知り合った日本の人は、ちょうど18日にそこにいたらしいですが、殴られるんじゃないかと、とても怖かったといってました。

いや、別に、ここに日本人がいるぞ!ぶっとばしちまえ!みたいな、反日デモで見たような事態になるとかいう怖さじゃないんだけど・・・

ここにいる人たちが、こういう展示物をみて、日本をどういう目で見るのか、自分がどのように中国の人から見られてしまうのか・・・そういう不安が頭の中でぐるぐると・・・一緒にまわってくれたHさんはどうおもったのか・・・

会館を出てからは、とても暗い気持ちになりました。お土産やさんが並んでいたんだけど、まったく寄る気にならなくて・・・(実はお金が少ないのが気になってたからというのもあるんだけど・・・)

でも、実際に今の中国の人が、日本をどう思っているかというと、自分の感じたところでは、きちんと区別しているんじゃないでしょうか。

あの反日デモみたいなものが中国国民の意識かというとそうじゃな気がします。
半年ほど前に、日本の侵略のことを中国の人に聞いたことがあるんだけど、その人は、「もちろん、そういうことがあったことは知っているし、忘れてはいけないことだけど、もう過去のことだ。そこにとらわれずに、日本と中国は仲良くやっていくべきだ。」って感じのことを言っていました。
案外そういう人が多いのかもしれません。
あの、「忘れるな!」の前で、写真を撮ることをすすめた人も、意地悪とか、問題意識からそうしたんじゃなくて、日本の事書いてあるよ。記念に撮ったら?ぐらいの軽い気持ちで言った感じがしたし・・・
もちろん、あくまで私の印象なので、実際はどうかわかりませんけど・・・

そんなこんなで、ぐったり疲れて、お昼を(2時ごろかな?)食べて、それでホテルに帰ってきてしまいました。

Hさんが、私のデジカメを持って、何かというと、そこに立て!って感じで合図してくれて、自分にとても気を使って、楽しませようとしているんだろうと思いながら、自分も、退屈な男だと思わせないように、頑張りました。
・・・いや、実際楽しいんですけどね。

中国長春の旅 その4 偽満州皇宮博物館①

2009年09月22日 | My旅ネタ
Hさんが10時になっても来ないので、電話してみると、誰が出たのかよくわかりませんでした。
それで、誰かに代わって、日本語をしゃべってくれましたが、聞き取れないらしく、何が何だか分からないうちに電話を切ることに。
でも、Hさん、ちゃんと10時半に来てくれました。
それでタクシーで偽満皇宮博物院へ。

・・・高いです。
2人で160元だったかな?

馬を見たり、建物を見たり・・・

当時の建物がきちんと保存されているというのはすごいですね。

途中で観光の中国の人たちの一行がHさんに声をかけてきました。「彼はリーベンレンか?」と聞いているみたいです。
それで、自分が日本人だとわかるととても珍しがって、記念写真なんかもせがまれちゃって…

でも、そんなに悪い気分じゃありませんでした。

しかし、こんな日本の占領の傷跡みたいな場所で・・・ちょっと複雑な気持ちでした。

その複雑な気持ちは、そのあとに行った、資料館のところで決定的になるのですが…まだこの時点では私は笑顔でした。

サイドウェイ

2009年09月22日 | 映画 さ行
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別れた奥さんを忘れられないのはつらいですね。しかもその女性が再婚しちゃっているなんて。心の中でおいもとめていただろうに・・・
自分に自信がもてないのはよくわかります。

逆に友だちみたいにバンバン踏み込んじゃって傷つけちゃう人もいるのにね。

あれは経験値がものをいうんだろうな・・・
やっぱり自信でしょう。

でも、逆に、結婚しようとする女性がいるのに、それに飽き足らずに他の女性を求めてしまうのも幸せかって言ったら、そうじゃないですもんね。

ワインにあれだけこだわるのはわかりませんが、2人でワインの話をしたときの2人の心のふれあいはちょっと良かったです。ワインへの感じ方は、その人の人生観とか、人の見方なのかもしれませんね。

最後も、ノックして、彼女がいたのかどうかわからないところで終わるのも、期待感と不安感を出していて、とてもいいですね。

中国・長春の旅 その2 (9月15日)

2009年09月21日 | My旅ネタ
成田から上海までの飛行機は日本人も多くて、日本語も通じたけど、長春へ向かう飛行機はさすがに日本人らしい人はなく・・・

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これが中国人だ!
と思うところは、遠慮のなさだと思います。(あくまで自分の感じたところで・・・です)

まず、あまり順番に並ばない。
そして、聞きたいことはとことん聞く。時間がかかっても、納得いくまで聞く。知らない人同士でも話になる。
飛行機の手荷物の置く場所も、自分の座席とか関係なく置く。

現地についてからもいろいろな場面でその遠慮のない国民性を感じました。
車のクラクションはどこかでひっきりなしになっています。運転の乱暴さ。それに負けない歩行者の横断。信号無視とか出なく、横断歩道無視です。車の隙間をつめていく感じとでもいいますか・・・。
でも、それは、悪い意味というだけではなくて、気を使いすぎる日本人にはない、自由さというか、心の開放というか・・・。コミュニケーションをとることはとても上手なんじゃないかと思いました。あまり引きこもるような人はいなさそう。

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長春の空港に着き、一人ぼっちで不安そうにうろちょろしていると、通訳で1日だけ200元でお願いした学生のKさんと、その友達の友達のHさんが、ちゃんと迎えに来てくれていました。両方女性でした。(そんなことも知りませんでした・・・)

空港からはタクシーで1時間ぐらいのところに街があります。

道はだだっ広い。
何もかもがスケールが違う感じがしました。

ホテルは自由大路にある、東師会館というところでした。
一泊258元で、長春では中くらいの値段だそうです。でも3日分しか予約が取れてなかったみたい。3日だと、774元だけど、なんか、保証金だか手付金だかで、1500元を預けることに。5万円を空港で両替して、3,300元だったので、いきなり半分取られて不安が一気に加速しました。

近くの食堂で、3人で食事をしましたが、たぶん、全部こっちもちなんだろうと思って、覚悟してました。やっぱりそうでした。聞くまでもない感じだったので、あえて聞きませんでしたが。

変なお米のヌードルと、いろんな野菜とか、麺状の豆腐みたいなものが入ったスープを3つ、ピーナッツの飲み物を2つで33元。33元!?500円?安いですねえ・・・

Kさんは、食事をしてきたらしく、ほとんど食べませんでした。そしたら、それをお持ち帰りできるんです。この制度はとてもいいですね。といっても、スープなので、袋に入れてもってかえってましたが、あの後食べたんですかねえ・・・

そこで明日の日程とか、話しして・・・

外に出て・・・

ホテルに帰りながら、Kさんとお話して・・・
Kさんは、教師を目指しているらしいです。もともとは外資系の会社に勤めたいという希望があったようですが、この不景気で、諦めたとのことでした。
長春のなんたら師範大学にいるらしいです。このホテルの近くだとか。もともと、上海のほうの人らしいですが、「長春は、物価も安くて、冬は寒いけど、部屋も暖かいので、生活しやすくて好きです」といってました。

そんなわけで、とてもお金の心配があったので、通訳のKさんとは今日でお別れすることにしました。Kさんは、とても小柄で、かわいい女性で、お金があればずっと一緒にいたかったですが、仕方がありません。それに、友達の友達のHさんとのコミュニケーションもとりづらいと思っていたので仕方がないですね。

明日、10時にHさんが迎えに来てくれることになって、お別れしました。

ホテルには、飲み物とか、食べ物とか、化粧品とか、お茶とか、置いてあるんだけど、全部値札が貼ってありました(苦笑)。中国魂ここにあり!と感じました。

1人になってから、少しまわりを散歩しました。たぶん、治安はいいだろうと、勝手に思ったので・・・

なんか、無駄な電飾が「中国!」って感じがします。(写真)
なぜそこまで明かりにこだわるのかがわかりません。そのくせ、人に優しい街灯はあまりない印象でした。

街は一見整備されているようで、実は汚いっていう印象。ごみもそうだけど、なんというか、ほったらかしの感じがする。
壊れて穴が開いたままのマンホールとか、日本だったら、「危険だ!」とすぐ問題になりそうだけど、まったくおかまい無しな感じ。砂も山盛りになっていたり・・・工事中になんか、飽きちゃったので帰りますって感じにほったらかしでした。

道のことは後でまた書きます。

中国・長春の旅 その1

2009年09月21日 | My旅ネタ
9月15日から20日まで中国の長春に行きました。
友達の友達が…まあ、いいや。要は、友達が「遊びに来い」というんで、「おお行きましょう!」という話になったんですが・・・
前日に「キャンセルしてください!会えなくなりました!」とメールが!
そんなこと言ったって、今更キャンセルしてもお金がかかっちゃうから、行くことにしました。
上海に寄るなら、上海を拠点にして、あっちこっちまわるのもありかな?と思って、旅行会社に電話したら、「ダメです」と言われて、あっさりプランBは消えました。

仕方がなく、あまり見るところがないであろう長春に一人で行くことにしました。それをその友達に伝えると、その友達の友達が仕事の合間に一緒にまわってくれる様に手配してくれて、通訳もお願いしてくれるっていうし、ホテルも用意してくれて…

無計画な計画も何とかうまく動き出しました。



ちなみに飛行機は中国東方航空成田⇔上海経由⇔長春というのをとりました。
チケット代は54,000円。諸々ついて60,830です。
旅行の保険もインターネットで3,000円ぐらいのに入りました。空港でも入れますよね。

10年ぶりの海外旅行で、孤独な一人旅。不安がいっぱいでしたが、だらだらとしながら、ちょっとした刺激もありながら、嘘みたいなこともありまがら、せっかくの体験なんで、すこしづつ報告します。

写真は上海→長春の飛行機です。


琵琶

2009年09月21日 | ありがたいお言葉
東洋の撥弦(はつげん)楽器。木製で、水滴形の平たい胴に柄がついており、普通四弦であるが五弦のものもある。ペルシャに起こり、インド・中国を経て、奈良時代に日本に渡来。日本では多く撥(ばち)を用いる。全長60〜106センチメートル。雅楽に用いる楽琵琶、平曲の伴奏の平家琵琶をはじめ、盲僧琵琶(荒神琵琶)・筑前琵琶・薩摩琵琶などの種類がある。四つの緒。びわのこと。

國樂 琵琶 十面埋伏

2009年09月21日 | 音楽
上海の空港で買いました。
3枚組で1500円と安いです。

琵琶の演奏・・・
何か迫るものがあります。

十面埋伏と言えば・・・兵法だったような・・・三国志だったかな??

迫る迫力があると思ったら、中国らしい、きれいなメロディもあります。

結構おもしろいかもしれません。

デッドマン

2009年09月13日 | 映画 た行
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だんだん不思議な感じになってきます。
なんというか、だんだん意識が薄れて、現実世界から精神世界に入っていくような・・・
トーテムポールとかがとてもこの世とは思えないような不思議な色彩を・・・白黒で色彩というのも変ですが・・・
死へ向かっていく旅ですね。死へ向かっていく中で、精神が落ち着いてくるというか、不思議な安定感を持ってきて、それが強さにつながっているようなそんな気がします。ニュータイプ的ですね。強くなり方が。精神的にはもう、別の世界に行っているような・・・そんな感じを受けます。あの肝の据わり方、何がおきたというのだろうかって感じです。意識が薄れるという不思議な感覚、現実世界と精神世界の狭間を浮遊しているような・・・そんな映画です。(そんな映画か?)

ノーボディは、不思議です。曙みたいです。そういうことじゃないです。
本当に何もない人という感じがします。

この不思議な世界を作り出しているもう一つの要素は二ールヤングのギターですね。

がんばっていきまっしょい

2009年09月12日 | 好きな映画・良かった映画
がんばっていきまっしょい [DVD]

ポニーキャニオン

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おもわず、「がんばっていきまっしょい」といいたくなっちゃう映画ですね。
見終わったあとにおもわず「青春ですなあ・・・」とつぶやいてしまいました。
純粋な気持ちは人の心を動かします。

純粋で素朴で、体中からあふれるエネルギーは、見ていて気持ちよくなります。先生のキャーキャーうるさいから嫌いというのも気持ちわかります。

すべてにおいてなんかフィルターがないというか、ストレートというか、まあ、そういうことです。

田中れなの初々しさったらないですね。お風呂のシーンも、まったくいやらしさを感じない。

なんか、みんな、甘酸っぱい!

でも、両親のあのそっけなさはなんなんだろう。子の体を心配しているとはいえ、荒れd家子どもの一生懸命なものに対して無関心でいられるものなのだろうか・・・

途中、腰を痛めてからがちょっと中だるみして、そこから急に復帰したり、新入生の存在がまた消えちゃったり、いろいろ??なところもあるけれど、とてもいい映画だと思いました。

あと、景色がきれい。
構図とかがすごく、こうとりたい!という思いが伝わってきます。

終わってみると、オ-プニングの取り壊しのシーンはとても寂しくて・・・あとからきますね。

タクシードライバー

2009年09月12日 | 映画 た行
タクシードライバー コレクターズ・エディション

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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よくわかりません。
すごいのかすごくないのか・・・
正しいのか正しくないのか・・・
正常なのか異常なのか・・・

なんだかわからないけど、雰囲気がある映画でした。音楽がまた雰囲気をつくってます。

ロバートデニーロがなんかすごい。
目で何かを語っている・・・でも、何を語っているのかよくわからない・・・

人間どっちに転ぶかわからないということなのでしょうか・・・うーむ・・・

最後に前に気に入っていた彼女を乗せるんですが、そこでの2人の間の空気がなんかいいんです。乗せたからって復縁とかそういう風に終わらないところがまたいい。なにがいいかって?言葉じゃ言い表せないんですけど・・・何かがいいんです。

2005/12/24

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久々に観ました。
前回見たのは、4年前のクリスマスイブか・・・・

やっぱりよくわからないです。
でも、トラヴィスさんの不可解な行動にどんどん引き込まれていきます。
きれいなお姉さんですよね。知的なところもいいし、そのくせ、トラヴィスさんみたいな人に惹かれちゃうところもいいですね。そういう世間知らずっぽいというか、今まで会ったことないような何かに惹かれちゃうというか・・・そうやって自分の身を滅ぼしちゃうタイプなのかもしれませんねえ・・・とはいえ、いきなりポルノ映画館に連れて行かれれば、まあ、こうなるのは当たり前ですかね。

アイリスさん・・・すごい。
ジョディーフォスターさん・・・
只者じゃないですね。

いや、只者じゃないといえば、ロバートさんも只者じゃないですね。

だんだん視野が狭くなっていって・・・目が正気じゃなくなっていくかんじが、とてもすごい。何を言っても、耳に入らなくなっていく感じかな・・・
正直よくわからないところもたくさんあって、テレビを倒すところとか・・・最後のタクシーのシーンもいいシーンなんだけど、何かを期待させといて普通に何もなく終わっちゃうんだけど、そのあと2人の人生はまたどこかで接触するのだろうか・・・そう思わせといて、いや、あれで最後でしょうって感じで・・・でも、女のほうが結構未練たらしいようにも見えるし・・・そう見せといて、正直と惑ってる感じにも見えなくもない。
タクシーに彼女が乗ったのは偶然なのか、会いに来たのか・・・よくわからないし・・・

あの異常な状態から、どうしてまたタクシードライバーに戻れたのかも、ちょっと微妙というか・・・彼女を助けた英雄ということで罪には問われなかったのかな?

タクシーはいろんな人を乗せます。
タクシーの運転手も怖い目にあった人も結構いるかもしれませんね。

しかし、客だって、どんなタクシーの運転手かわからないから、ちょっと怖いですよね。

なんていったら、何でもそうか。

サブウェイ123 激突

2009年09月11日 | 映画 さ行
サブウェイ123 激突 [DVD]



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激突したのはパトカーだけです。

この手の作品は基本的にはずれないですね。
ドキドキさせてくれるし、感情移入しちゃうところもあって…

人の命を守るために、自分の何かを犠牲にすることはできるのか…不正の告白は命を守るためとはいえ、見ているこっちが泣けてきます。何ででしょう…

娘たちの学費のために不正をして賄賂をもらったなんて、どこも正当化できないですもんね。でもなぜか泣けちゃいました。たぶん、自分の犯した罪の部分、隠しておきたい部分をみんなが見ている前で告白しなくちゃいけなかった…この勇気というか、決断が泣かせたんだと思います。
人間、一つや二つは人に言えないことってあると思います。
自分も、あれとか、これとか、ああ・・・これも言えないなあ…あれはどうかな?・・・ううむ・・言えないなあ…なんて思い当たるわけです。
いや、犯罪というだけにとどまらず・・・ですよ。

・・・なんか自分が犯罪者みたいに思われても…
いや、実は…あれは家族を養うために…なんてね。現在、家族はいません。

いわゆるただの犯罪を、何かが起こったら、まずテロと考えてしまうアメリカの状況も垣間見えました。それほど、9.11は大きな傷を残しています。

明日が9.11ですね。ああ・・・あと、10分ぐらいか…これを書いているうちに9.11になります。

デンゼルワシントンさんは、この映画のために太ったと言ってましたが、たしかに太ってます。でも、それはかなり違和感があって、あれなら、おなかに何か詰めても同じだろうと…それぐらい違和感があります。

たしかに顔も肉ついてます。

役者って、すごい。

対する・・・ジョントラボルタさん。ちょっと油断すると、名前を忘れてしまいます。
悪役が似合う男になってしまいましたね。
かなりごついというか、いかついというか…

いま、いかついを辞書で調べたら、「武張った感じ」と出ました。いかついよりもわけわかんない言葉ですね。
「武張る」とは、武人のようにふるまうだそうです。堅苦しいところがあるそうです。

そんな二人が無線を使ってやり取りをしますが、それがスリルがあって…
人質にやさしいかと思いきや、やっぱり簡単に人を殺しちゃいます。
これは、今の流れですね。死に役がいるのは。

牛乳を買って帰ってきてという奥さんのメッセージは、死なないで無事に帰ってきてという、熱い思いが込められていて感動シーンなわけですが、やり取りが2~3回続くので、ちょっとイライラします。

だって、あと7分でお金を運ばないと大変なことになるのに…
ヘリポートまでの時間とか、ヘリが降りてからの時間とかを考えると、いったい、一番最短でスムーズに行って何分なんだよ!と、こっちがいらいらしてきます。
そんなイライラをよそに、牛乳がどうだらこうだらと、相手の思いが伝わればいいのだから、そこで大きいとか小さいとか、何を話しているんだと…おれだったら、絶対余裕なくしてテンパって、早く電話を切れよ!とか文句言いたくなります。ヘリの音もそのイライラを助長させます。

でも、そのヘリのうるささの中、ヘッドホンを付けての会話。ちょっとだけ時間がゆっくりになる瞬間。きれいな景色だ。守りがいがある…というところはもちょっと良いシーンでした。