純米燗オヤジの戯言 佐用の酒屋 地酒のDON

「完全発酵の純米酒を燗で呑む文化を普及させたい」そんな純米燗伝道師を自負する酒屋のオヤジ奮闘記。

魅惑の古酒・・・龍力 純米熟成古酒1999

2016年05月07日 | 純米酒
先日、ビエラ姫路の「日本酒バー 試(こころみ)」へ行った

ここは兵庫の地酒がほとんど揃っていて

自分でセレクトしたものをショットで呑めるのだ(立ち飲み形式のバーです)


この日も酒質を確かめたかった6種類の純米酒を

冷酒と燗酒で試したのであった


その時にガツ~~~ンときたのが・・・これだぁ!




龍力 純米 熟成古酒1999 (H11BY)


1999年(H11BY)醸造の熟成古酒です。熟成古酒特有の黒糖や栃餅、ナッツにも例えられる熟成香がバリバリにあります。かなり強いので、この香りが生理的に嫌いなかたは耐えられないと思いますが、私には食欲をそそる良い香りです(笑) それに呼応する旨味の凝縮感、集積感は半端じゃなく、濃い昆布だしの様です。酸はそれほどに立たず、旨味が前面にでてきます。
燗につけると、酒質が一層充実し、安定感がでてきますね。常温では、旨味に押されて隠れていた酸も一気に立ってキレも俄然よくなります。古酒を語るなら一度は呑んでおきたい熟成純米酒です。残念ながらサイズは、4合瓶(720ml)しか発売されていません。是非、この燗酒を、濃い味わいの中華や肉、ジビエ料理、チーズ料理などに合わせて、そのマリアージュをお愉しみください。


そして、これと利き比べるなら、これでしょう!



武蔵の里 純米大吟醸 大古酒1998 (H10BY)

純米酒普及の祖とも言える、かの上原浩先生が「私の眼の黒いうちは出荷することは許さん。」と言わしめた、いわくつきの純米大吟醸だ。H10年に醸造した当時の渋さを味わいたかった(残念)。上原先生の没後、漸く目覚めたこのお酒。多少の熟成香も感じるが、まだまだ若々しい酸と言いようのない米の旨味が広がり幸せな気持ちになる。もちろん燗が美味いのだが、開栓後すぐならば、60度を超える熱めの燗が良い。多少渋さが残っており、2~3日でもっと味が開いてくるのだ。幾重にも楽しめるすばらしい純米酒だ。まだ若さと溌剌さを保っているという、その酒質のポテンシャルは計り知れない。本音は・・・もっと熟成させたい!


こんな4合瓶の2本セットもつくってみたのであった



1990年代熟成古酒呑み比べセット(720ml×2本)


そんな「魅惑の古酒」の解説については、下記のまとめページをご覧ください!
  ↓
「魅惑の古酒まとめページ」


古酒の燗酒は、落ち着いた風情があってイイですよね

今日の晩酌は「古酒」にしてみますか・・・ね(笑)



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