「生貯? 生詰め? 火入れ?」 先日、「アル添酒の生貯300ml」(醸造用アルコールを添加した生貯蔵酒のこと)が冷蔵庫に1本残っていた。「生貯」とは清酒の生貯蔵酒のことで、生のまま火入れせずに貯蔵し、瓶詰め時に火入れして出荷する清酒のことであり、一般的に冷酒として出される機会が多い。逆に貯蔵前に火入れして、瓶詰め時に火入れしないものは、「生詰め」などの表記がされる。初秋に発売される「 . . . 本文を読む
*諸行無常の純米酒の保存方法!毎年、たわわに実をつける当店前の柿の木。今年は・・何故か1個だけ実をつけた。その背景にある河畔の柿の木のタワワについた実を見るにつけ、その対比には「諸行無常」を感じてしまう。来年は、「捲土重来」で、また多くの実を付けてくれるだろう。実は、純米酒も「諸行無常」「日進月歩」にて、酒質を変化させていく。*諸行無常の純米酒の味わいの変化を愉しめる保存法「純米酒の開栓後の保 . . . 本文を読む
アーバンスタイルな熟成感「諏訪泉 満天星 純米吟醸熟成原酒H 23BY・24BY」スタイリッシュな蝶が店のカウンターに居座り動かなくなった。お客様が来ても動かない。かなり気にいられたらしい。それはさておき諏訪酒造(鳥取県智頭町)の熟成酒の雰囲気が変化してきた。凄くスタイリッシュでアーバンスタイルな熟成感を漂わせながらも落ち着きのある酒質だ。改めて呑んでみると仰天!!「諏訪泉 満天星 純米吟醸熟 . . . 本文を読む
エレガントな酸が魅力「秋鹿 山廃山田錦純米R3BY」今日の日中は暖かったですね。秋も深まって、熊さんも冬眠の準備で食糧を探しまくっているので、出没情報が多くなってきました。ひたすら、朝のランニング時に遭遇しない事を願いながら、今日も走りました。雑木林でガサガサいうたびに立ち止まってビビり倒している自分が情けないです。大概は鹿なんですけどね^_^さて、今日の燗酒にピッタリの純米酒は、独特のエレガ . . . 本文を読む
はんなりとした熟成感・・「諏訪泉 純米酒 2夏熟成」今朝は5℃冷え込んできました。今の時節にピッタリのはんなりと熟成した純米酒が入荷してきました。燗につけて、はんなりと温まりましょう。「諏訪泉 純米酒(諏訪酒造・鳥取)」黒糖にナッツの香ばしさが混じる熟成香が強めにある。まろやかに練れた旨味がはんなりと口中に広がって非常に心地よい。後半には檸檬のようなフレッシュな酸が跳ねるように立って独特の存在 . . . 本文を読む
「酒米の精米歩合の意味」 酒米って粒が大きく、心白があって、蛋白分たんぱくぶんが少ないものが良いのです。というのは、粗蛋白分が多いと雑味が強く、味の多い酒質になりやすいからです。米の外側は特に蛋白分が多いので精白します(削る)。だから精米歩合が少ないほど、雑味の少ないきれいな酒になりやすいのです。 ここで、基本的なおさらい・・・精米歩合80%は、酒米の外側20%を削って、中 . . . 本文を読む
「純米酒は山吹色?透明じゃないの?」 日本酒って本来、透明じゃないって知ってました?「日本酒は透明で、色がついたものは劣化している」 これは・・・×(バツ)です。 この事は、昔、私たち酒屋が実しやかにお客さまに吹聴してまわったことではあるのですが、現在では全く的を得ないものになっています。確かに活性炭濾過した清酒は透明であり、劣化すると黄色味をおびるというのは正しいです。 . . . 本文を読む
「純米熟成酒の呑みかた」今日は、秋の夜長に呑んで頂きたい当店推奨の「熟成純米酒」の特徴を記してみます。 ○当店の純米酒の色が山吹色なのは、純米酒本来の色で、無ろ過あるいは必要以上ろ過をしてない、そして熟成の証しです。決して劣化や変質ではありません。 ○冷やで呑んでも旨いのですが本領を発揮するのは燗酒です。燗につけると米の旨みが増幅します。 ○燗につける温度はまず6 . . . 本文を読む
「燗酒の功罪」朝晩が寒くなってきて、燗酒が美味しい時節になってきました。さて、今日は「燗酒」の一長一短を考察してみます。まだまだ燗酒にネガティブなイメージを持たれている方が多いと思います。まず、○日本酒を温めると、ツーーンとくるアルコール臭がつよくなり、呑み辛くなる。○燗酒はオジンくさい呑みかたというイメージ。○温めるのが面倒くさい。○酒燗器やチロリ、徳利など持ってないので、燗は無 . . . 本文を読む
「冷酒」と「セイタカアワダチソウ」の功罪9月下旬から10月にかけてそこら辺の空き地や休耕田にはある植物がこれでもかと、群生している。そう、それは・・「セイタカアワダチソウ」外来種で繁殖力が強く、花粉アレルギーの原因などと、嫌われ者として君臨しているように見えていた。実際には、風媒花でなく虫媒花であり、風で飛んで花粉アレルギーの原因にはなっていない。それどころかハーブや薬草として肌に良く、アトピ . . . 本文を読む