近未来型バンパイアストーリー。
といいたいけど、これはくくり的にはバンパイア映画ではないだろう。
いい悪いは別にして、バンパイアがちっともバンパイアらしくない。
感染症から発生したバンパイアとあって神秘性も超人性もない。
能力においてはいたって人間的である。
バンパイア物と期待して見ると肩透かしを食らってしまうだろう。
ただ、作品そのものはそう悪い出来ではない。
役者も揃っているし、安っぽいSFにはなっていない。
主人公にイーサン・ホークを選んだのも正解である。
彼のSFというだけで、あの名品『ガタカ』の雰囲気を味わうことができる。
ただ、1年後に内容をどこまで憶えているかはかなり怪しい。
「あぁ、イーサン・ホークのあれね」
としかいえないような気がする。
★★☆