時、うつろいやすく

日常のたわいもない話…
だったのが、最近は写真一色になりつつある。

昭和の雨

2011-11-18 17:41:44 | 日常

今日の雨は暗い。

心が沈む。

子供のころの雨がこうだった。

昭和の雨とでも名づけよう。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秘島

2011-11-18 01:24:43 | 

 一人で釣りに出かけた。
初めて来る島だった。
海の色がやけに濃かった。
深海を思わせるような青黒さだった。
磯の大半は断崖絶壁になっていた。
難攻不落の要塞のような島だった。
五島の近くにこんな絶景の秘島があったとは。
まるで某国との国境付近の島を見ているようだ。
これだけ絶好の釣り場があるのにどういうわけか
釣り人は一人もいなかった。
漁港がないため島民もいなかった。
ここは釣り人にとってのパラダイスだ。
たまらなくワクワクしてきた。
昨夜入念に準備した釣り道具を肩から下ろした。
さあ釣るぞ!
と、意気込んだはよかったが、あれがない。
あれもない。
肝心要の竿とリールがない。
道具箱だけしか持ってきていなかった。
そんなバカなことが。
竿とリールを忘れてくるなんて。
信じられん。
目の前にウジャウジャ魚がいるっていうのに。
夕暮れを前に、私は道具箱を抱えて途方に暮れた。
しばらくして目が覚めた。
そこは秘島ならぬ夢の島だった。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『妖星伝』

2011-11-18 00:20:50 | 読書

上巻、中巻は圧巻。
伝え聞く『妖星伝』がこれほどの傑作だとは思いもしなかった。
伝奇小説の金字塔などとよく称されているが、まったく同感である。
これは伝奇小説の原点であり到達点でもある。
残念ながら下巻でだいぶ趣が変わってしまうが、それを差し引いても
『妖星伝』が傑作であることに変わりはない。

妖星伝〈1〉鬼道の巻・外道の巻 ★★★★★
妖星伝〈2〉神道の巻・黄道の巻 ★★★★★
妖星伝〈3〉終巻 天道の巻・人道の巻・魔道の巻 ★★★

全巻合わせて約2500ページ。
トイレ読書が主なので読み終えるのに二年はかかると思っていた。
しかし、上巻、中巻が面白すぎてトイレから寝室へ持ち込んで読んだ。
おかげで半年弱で読み終えることができた。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする