採れ過ぎで悩んでいたインゲンももう終わり、きゅうりも、あと何本もできないだろう。
トマトは適度な生りで、程よく消費できている。
それもあと少しの間だ。
暑い暑いと言っていたら、窓から入ってくる風が冷たい。
ほんとうに北海道の夏は短い。
足早に通り過ぎて行く。
日も短くなってきて、7時過ぎまで明るかったのが、6時には薄暗い。
なんて、ぼやきつつベランダの外に目をやると、
トマトの木と木との間に金色に光る紐が見えた。
何あれ?
実の重みで傾いていた2本を真ん中の竹竿に縛り付けて、倒れないようにしているらしい。
昨日はなかったから、夫が今日散歩に出る前にやったようだ。
これだけなら別にどうということはない。
問題は、その金色の紐だ。
もしか!と、ベランダから急いででて見ると、
やっぱり!
私が大事に取っておいた金色のリボンだった!
忘れたけれど、何かギフトの箱に飾り付けてあったのを、とても綺麗なので執っておいたのだ。
信じられない!
奴は、私がしまっておいたロンシャンの袋に古新聞をつめて
廃品回収にだしたという前科がある。
他にいくつもデパートやらお菓子屋さんやらの紙袋があるのにだ。
ああ、まただ。
文句を言う気もしない。
言えば、
「何かに使うのか?どうせいつかはゴミになるだけだろう」
と反論されるに決まっている。
隠しておかなかった私が悪いのよ。
でもね、数ある紐の中からどうしてそういうものを選ぶのか?
綺麗で目についたからだ。
普通は避けるでしょう~
まあ、実際のところ、いつかは捨てるのよ。
でもね、女ってそういうものを取っておきたいものなのよ。
男って嫌、ほんとうにデリカシーがないんだから。
それともうちの夫だけ?