昨日、劇団四季の美女と野獣を観てきた。
四季の劇場は小さいので、どこでもまあまあ見えるだろうということで、
一番お安い席を選んだ。
行ってみると思った通り、左側ブロックの最後列だったけれど、
舞台からは、大きな劇場なら十分S席として売られる距離だ。
私たちの前には20名ほどの中学生の団体が陣取っていた。
みんな制服姿なので、学校行事なのかもしれない。
いつも思うことだけれど、四季の俳優さんたちの歌唱力はスゴイ
声量も音域も一流だ。
才能にも恵まれているのだろうけれど、やはりトレーニングの賜物かしら。
舞台装置、衣装は言わずもがなだけれど、
四季はやっぱりスゴイ。
と、言いながら前半では一瞬眠ってしまった(笑)
以前一度観ているし、映画でも観たから、仕方がないよね。
ミュージカルって、歌や踊りが少し退屈なことがある。
何と言うか「もういいから進めてよ」という感じかしら。
ミュージカルで歌と踊りが退屈と言ったら、ミュージカルの意味がないよね。
でも、後半ではバリバリに盛り上がり、ベルが野獣に
「あなたを愛しているわ」
と言うところでは、思わずうるっとしてしまった
最後にハンサムな素の姿を取り戻した王子と踊って、美女と美男で終わるのだけれど、
野獣のままの王子のほうが好き、という女性が結構多いのだそうだ。
わからないでもないわね。
ハンサムな王子様ならモテモテで、将来は浮気に悩まされるかもしれないしね。
ところで、醜い姿の男女が真実の愛で美男美女に変身するというパターン、
おとぎ話によくある。
カエルの王様、ロバの皮、トサカ毛のリケなんかそうかしら。
これは、実際に変身するわけじゃなくて、
愛したら相手の欠点も美点に見えるという「愛の公式」を表わしているという説があるそうだ。
そういえば、日本でもあばたもえくぼとという言葉があるものね。
もしも美男美女しか愛し合えないなら、人類は滅亡だ。
おとぎ話は奥が深い