どちらのお宅もそうだろうけれど、
通信費用をお安くできますという電話がよくかかってくる。
私が出れば、「必要ありません、ガチャ」なのだが、夫が出るとそうはいかない。
受けて立つのだ(笑)
まずは、「あなた、本当はどこの方?」
「 それは違うでしょう、○○なんたらと勝手に名乗っているけど、
○○とは関係ないんじゃないの」
(でも、○○とくっつけているのだから、○○から許可を得てやってるんじゃのないの?)
( )の中は私の心の声だ。
「安くなるって言っても、計算したら安くなんかならないよ」
(じゃあ、すぐ断ればいいじゃん)
「メールアドレスとか、その他もろもろ面倒くさいし」
(だから、断ればいいじゃん)
いちいち相手の言葉に反応し電話を切らない夫にイライラする。
そのうち、ああ言えばこう言う状態に陥って、向こうも早く切りたいだろうに、
自分から切ってはいけないという決まりがあるのかもしれない。
散々 、私と相手をウンザリさせた後で、やっと電話が終わる。
私:どうして相手をするの?いりませんって切ればいいじゃない
夫:だって、腹が立つでしょ、いい加減なことを言って。
私:安くなる人だっているんじゃないの、向こうも仕事なんだから仕方がないじゃない。
夫:黙って見過ごしちゃいけない、なんたらかんたら~。
毎回繰り返す不毛な会話。
そして、わかった。
これは夫のストレス解消法なのではないか。
PCオタクで、しかも時間が有り余っている夫は、通信分野は得意だ。
常に研究を怠らず、
何時間か研修を受けただけで?高齢者をけむに巻いて契約をとる
にわか専門家を言い負かすのが、楽しいのかも知れない。
実は、こういう電話を手ぐすね引いて待っているのではないかしら。
よく見ていると、電話で相手がこういう類だとわかった時に、顔つきが変わる。
くっと引き締まるのだ(笑)
スズメを狙う猫のように、戦闘態勢に入るのだ。
ライオンじゃないところが可愛い(笑)
「ほんとにうるさいやつらだ」
と言いながら、どこか満足気なのも納得がいくわ。
なるほど、ストレス解消ならば、それでいいわ。
そう思えば、私のイライラもない。
電話の声がうるさいだけだ。
でも、電話の向こうの相手がちょっと気の毒(笑)