久しぶりに、一冊まともに読みました。
何を読んでも、2、3ページで嫌になって放り投げていた私に最後まで読ませるとは、さすが宮部みゆき様です。
そもそも図書館で何か借りようと思ったこと自体、2年ぶりくらいでしょうか
そんなことはどうでもいいんですが
主人公の北一は、3歳の時、親とはぐれて迷子になっているところを岡っ引きの親分に助けられました。
そして、そのまま居ついて16歳、親分の副業、文庫売りを手伝っています。
それが、ある日、親分がフグの毒に当たって急死、突然一人立ちしなければならなくなってしまいます。
そこで、ほそぼそと文庫売りをしながら、盲目でありながら、世間を熟知している亡き親分のおかみさん、それに、長屋の差配やら、知り合った武家侍やらに助けられながら成長していくお話のようです。
親分の朱房の十手は相応しい子分がいないということで、どの兄貴分にも渡っていません。
北一は、ひょんなことで知り合った風呂屋の釜焚きの少年喜多次の助けで、いくつかの事件の解決に役立つことができました。
そして、北一はだんだんとその十手を手にしたいと思うようになります。
やせっぽちでうすらバカと思われている喜多次は、実はとてつもなく強い謎の少年です。
「おいらお前と一緒に岡っ引きの真似事、岡っ引きの修行みたいなことをしてみたいんだけども」
そう喜多次に言いたいのですが、なかなか言い出せません。
でも、題からして「きたきた捕り物帖」ですから、そうなっていくのでしょう。
「2」がとても楽しみです。
図書館の順番待ちは300人以上ですけど。
でも、27冊ありますから、思ったより早く読めるかも。