1週間ほど前かかってきた電話。
中年女性の声で、
「大分前のことなんですけど、奥様、サプリか何かダイエット商品をお買になりましたよね?」
は?心当たりは全然ないわ。
「買ってませんけど」
「あの、ずいぶん前のことだとは思いますが、買われませんでしたか?
その効果の程をお聞きしたいと思い、お電話させていただいたんですけど」
「何て言うサプリですか?」
「いえ、サプリかどうかわらないんですが、何か、ダイエット関係の商品で・・・
こちらの方にそういうデーターが上がってきておりまして、
あの、あの、ほんとうに随分前のことなんですが」
随分前ね~、私が太めになりだしたのは60歳を過ぎてからよ。
「いえ、買ってませんよ」
「あの、一度くらい買われたことがありませんか?」
なおもしつこい。
でも、もう、見えたちゃったわ。
電話をかけて、出た女性に、ダイエット商品を買ったことがあるかどうか尋ねれば、
かなりの高確率で、心当たりのある人がいるのだろう。
そして、効果がなかったという人に、自社の商品を売りつけるという寸法だ。
過去に買ったことがあって満足していないなら、買う可能性大だ。
詐欺とは言えないかも知れないけど、やり方がせこいよね。
「私、ダイエットが必要な体型だったことはありませんから」
思い切り、クールに止めの一言。
ほほほ、勿論嘘よ。
でもダイエット商品を買ったことが無いのは本当。
「お前らの悪巧みは、お見通しだ~!」
と、仲間由紀恵になった気分で決めてみたかったけど、大人げないしね。
食い下がっていた女性、この一言で、
「そうですか、失礼しました」と、すごすごと電話を切った。
ほんとに油断も隙もないわね。
新手の手法を次々と考え出すんだから。
呆けてられないわ。
あ、でも、そのデーターが上がって来ているというのを、
どこから上がってきたのか、問いただしてみるべきだった。
勿論嘘で、適当に電話をかけたのだろうと思うけれど。
失敗だったかな~、勝負は引き分けかしら。