韓国ドラマ「ママ~最後の贈りもの~」あらすじと感想!
ドラマ「オンエアー」から結婚、出産を経て、6年ぶりのドラマ出演を
果たしたソン・ユナさんの作品です。
私は今でもヨン様のドラマ「ホテリア」の恋人役の印象が強く残って
いますが、昔とぜんぜん変わらない優雅さはさすが女優さんだなぁ~
と感心しました。
物語は余命を宣告されたシングルマザーが、残される自分の息子に
家族を残してあげるために、息子の本当の父親とその妻との友情を
築いていく過程を中心に、そのシングルマザーに想いを寄せる年下の
カメラマンの愛を絡めて展開していく物語です。
年下の彼を演じるホン・ジョンヒョンさんとシングルマザーの
ソン・ユナさんは実際には17歳の年の差があるそうですが、私は見ていて
違和感はなかったです。 「こんなカップルがいてもおかしくないかナァ」
と感じるほど切ないロマンスを演じていました。
本作は母と息子の情愛はもちろん大人たちの心の中の感情や変化などが
バランスよく描かれていて、韓国では最高視聴率20.3%を記録したドラマ
ですが、私もその数字の意味がよく分かります。
女性二人の特別な友情が丁寧に描かれ同じ母親として共感する部分も
多かったです。またドラマ「隣人の妻」と同じくチョン・ジュノさんの
パパ役が更にパワーアップして輝いていました。
元恋人と妻の二人の女性の間でもつれ合う複雑な感情がなんともジュノさん
らしく映っていて、いろいろな役柄を演じ切るジュノさんですが、本作の
ような人間味あふれるジュノさんも私は好きです!
やっぱり、ジュノさんは年をとってもカッコいい俳優さんです。(笑)
またシングルマザーの息子を演じた子役のユン・チャンヨン君がまたまた
イケメンで演技が上手で先が楽しみな子役スターです!(笑)
兵役から戻った、ソン・ジュンギ君に似ているかも~(^O^)/
カナダに来て13年。画家として成功したスンヒ(ソン・ユナ)は一人息子の
グル(ユン・チャンヨン)と暮らしています。
そんな中、末期の胃がんに侵され6か月の余命宣告を受けたスンヒは韓国に
帰国することを決意し、かつての恋人でグルの父親であるテジュ
(チョン・ジュノ)の住む街に引っ越してきます。
そして、テジュ(チョン・ジュノ)の家族を密かに調べはじめるのですが、
テジュの妻ジウン(ムン・ジョンヒ)は一見裕福な生活をしているように
見えますが、実は子どもの教育のために大きな借金をしている状態でした。
そしてスンヒ(ソン・ユナ)とジウン(ムン・ジョンヒ)は運命的な
出会いをし、スンヒはジウンの金銭トラブルを助けてあげますが、ジウンは
スンヒに助けられたことで心を開き、何か役に立ちたいと自分から言って
出るのです。そんなジウンに対し、スンヒはグルがテジュ(チョン・ジュノ)
の息子であることを隠して私の子供の母親代わりになってくれるように
頼みます。ジウンはただお世話をするだけだと思っていますが・・・
その後、スンヒ(ソン・ユナ)とテジュ(チョン・ジュノ)は再会し、
グルがテジュの子供だったことが判明しテジュは予期しない事実に非常に
驚くのです。でもスンヒはテジュが不倫をしていたり子供に堂々と紹介
出来るような生活を送っていないテジュにグルの父親ではないと言います。
そんなグルは反抗期でスンヒとは衝突ばかりしていますが、いまだに足の
爪を切るのは母親のスンヒなんです。
そして、「僕はお母さんのことは嫌いだけど、恥ずかしいと思ったことは
ない。お母さんはスゴイ女性だと思っている。」と
母親を泣かせるような嬉しい言葉を言う息子です・・・
本当はお母さんが一番大好きな子供で二人の会話はいつも感動の涙を
誘います。
そして、アトリエの2階に住む年下のジソブ(ホン・ジョンヒョン)が
スンヒの病気とグルの父親のことを知ってしまいます。
ジソブは不安なスンヒのことをいつもそばで助け見守っていきます。
もちろん、スンヒは相手にしませんが、ジソブはグルの将来のことを
考えスンヒとの結婚を口にするのです。
またジウンもスンヒとテジュの仲を夫の不倫相手のカン・レノンから
聞かされ動揺します。
このカン・レノン役の悪役さんですが、よーく考えたら、ドラマ
「夢見るサムセン」の入れ替わった悪女役の女優さんでした。
あまりにハデなお化粧だったので、すぐには気が付きませんでした~(笑)
またテジュはスンヒに「こうして近くにいることが僕はつらいよ」と
告げますが、スンヒは「もう少し待って、もうじきいなくなるから。
でもグルだけには優しくしてやって、父親がいない子だったから、あなたを
慕っているから」とお願いをします。
そして、画家ステラ・ハンとして堂々と記者会見を行うスンヒ。
その記事を新聞で見たテジュの母親(姑)から子供がテジュの子供だと
聞かされるテジュ。またここでテジュの母親(姑)の息子を溺愛する執着から
昔、無理やり別れさせられたスンヒでしたが、孫が男の子だと聞いた
テジュの母(姑)は会せるようにと口を出してきます。
まぁ~韓国ドラマによくあるパターンのうんざりする姑なんですが、
昔テジュのために身を引けと言っておいて。ホント! わがまま~(笑)
その後、テジュとグルが父子の対面をするはずでしたが、急にテジュの
妻ジウンの妊娠が分かります。 父親に会えなかったグルは母と父の
二人から捨てられたと思っています
そしてテジュは「今、俺が守らなきゃいけないのは、グルではないと
思った。妻を困らせたくなかった。すまない。許してくれ。」と言って
地面に頭をさげて謝ります。 自分から会うと言っておいてずるいと
スンヒは思いがけないテジュの言葉と意外な成り行きに何も言えなく
なります。
グルからは「僕このままお母さんと一緒にくらしてはだめ? お父さんは
来なかった。僕を捨てないでお母さん」と言う息子に何の言葉も言えない
悲しく辛い母の追い詰められた立場に涙が止まらなくなります・・・
「分かった誰にもあげない」と二人で抱き合う姿はもっと涙が溢れます。
そして、スンヒはグルと一緒に家にいたとき倒れてしまい救急車で病院に
運ばれます。 グルには過労で倒れたと嘘をいいますが、グルはお母さんが
疲れるくらい仕事をしてほしくないと頼むのです。
この時病院のベットに寝ているスンヒの布団の中に子供のように入ってくる
グルが可愛かったです! お母さんは嫌いだなんて反抗していたグルが
この時からだんだん変わっていきます。
そして二人で空気の良い静かなところで暮らそうと決めます。
ところがジウンがテジュの実家でスンヒとテジュが写っていた写真を
見つけてしまい全てを知ります。 そして家に押しかけてきたジウンに
スンヒは私はいいけど「グルだけは受け入れて」とお願いしますが、
何もかも裏切られたと思ったジウンはいろいろな仕返しすることを
考えたけど「あなたの望みを受け入れないことにする」と告げます。
ジウンにとっては絶対に許せない相手なんですよね。
そして、「グルを息子として引き取れない」という父親のテジュに
スンヒは「私、死ぬの、」と自分が病気だと告げます・・・
テジュは病院でスンヒの病気のことを聞き末期の胃ガンだということを
知るのです。テジュはグルに息子が生まれたらあげようと思っていた
万年筆を差し出します。
そしてグルはとうとうテジュが本当の父親だと知ります。
「分かっている。だからボナのお母さんは僕とお母さんを嫌うんだね。
おじさんが僕の父親としてダメなの。僕もそれくらいは分かるよ。
僕たちカナダに行こう。僕、ここは嫌だ。」と泣きながら母親に訴える
グル・・・それでも病気を隠すスンヒに心が痛くなります。
そんな時、テジュとジウンが思いがけない離婚を・・・
(ジウンはホルモンバランスの低下によるもので妊娠ではなかった。)
カナダに行く途中、空港で倒れてしまった母スンヒ。
その母を必死で捜すグルは父親のテジュと空港で出会い「お母さんが
いなくなったお母さんを捜して。助けてよ。お父さん!」と泣き叫ぶのです。
はじめてお父さんと呼んだグルをギュッと抱きしめる父親のテジュ・・・
このシーンはもう~号泣でした!!
その後、ジウンもスンヒの病気のことを知り、今までのことは忘れて
スンヒのそばで助けていきます。
そしてスンヒもとうとう自分の口からグルに病気のことを話します。
「この世の中には永遠なんてない。ただお母さんとグルにはその時間が
少し早く来るかもしれない。」、「お母さん、死ぬの?」、「うん」
病気のことを知られたくなかった母に、「もう何も隠さなくていい。
一人で我慢しなくていい。」「本当にごめん。ごめん」と抱き合って
泣きじゃくる二人・・・きっと母のスンヒはグルが泣いて苦しむ姿を
見たくなかったと思います。
これから何も恐れずにグルの母親として1日1日を楽しみ、それを邪魔
するものはどんな相手でも戦うと言うスンヒはジウンに心から
「ありがとう」と伝え、また、ジソブはこれからスンヒとグルは僕が
守っていくと伝え、「グルのことは心配するな。」、スンヒも
「お願い。」と、3人は教会で写真を撮り結婚を誓います。
----------------------------------------------------------------
ママ~最後の贈りもの~ DVD-BOX1 | |
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン |
----------------------------------------------------------------
最終回、
ある日、ジウンはグルが捨てた「お母さん、お父さんと一緒に写真を
撮ること」という願いが書かれたメモを見つけます。
その日の夜ジウンは、グルの父親であるテジュを呼び、3人は手をつないだ
幸せそうな写真を撮ることが出来ました。
しかし幸せな時間は長く続くことはなく、スンヒの体は衰えていきます。
スンヒは最近、記憶が飛ぶようなことがあり息子のグルを忘れてしまう
ことがありますが、グルに怖がらないでと伝えてあります。
「そんなときは僕が信号を送るから」と「僕がグルだよ」って。
そして本屋さんで見知らぬ小さな子供に「グル」と言ってそのまま
倒れてしまうスンヒ・・・
その後、数か月しか生きられないと言われていた母スンヒはグルの中学校の
入学式に来ると言う約束を守ってくれました。
そして、スンヒも一緒に新しくできた家族6人で記念の写真を撮ることができ、
小さな奇跡をおこした母スンヒはグルに素敵な思い出を贈り、
旅立っていきました・・・
20歳になったグル(パク・ソジュン)は母が残したバイクに乗って、
「一番最初にお母さんを乗せたかった・・・」と呟くのです・・・
この20歳になった青年グルにドラマ「金よコンコン」の三男役の
パク・ソジュン君が演じていました・・・
本作は最期の瞬間まで息子への愛だけに生きようとするスンヒでしたが
それぞれの登場人物の切ない気持ちになって悩み苦しみ残された皆が
幸せになってほしいと願うドラマでした。