2019年もtvN韓国ドラマは多種多様。
2018年には『私のおじさん』『キム秘書が、なぜなんだ』
『無法弁護士』『知ってるワイフ』『ミスター・サンシャイン』
『100日の朗君様』など数多くの秀作を送り出し、
「信頼して見ていられるドラマ放送局」と位置付けられて
いただけに、2019年に放送されるドラマにも多くの関心が
集まっている。
3月スタート予定の『自白』は、一事不再理(判決が確定したら
もうその事件について裁判は請求できないとする刑事上の原則)
という法の枠組みに隠された真実を追う人々の物語で
2PMのジュノが主役を演じる。
『シグナル』『秘密の森』『クロス』『無法弁護士』と続いてきた
tvNの優れた「ジャンル物(エンターテインメント指向が強い作品)」
神話を受け継ぐ作品として、視聴者の期待を一身に集めている。
パク・ボヨン主演の『アビス』も期待作の一つ。
同作は、美しい検事と下位0.1%のブサメンが、霊魂を蘇らせる
神秘の珠「アビス」の力により平凡女子&イケメンとなって復活し、
こじれてしまった人生と愛の過程を描くドラマ。
ただし、パク・ボヨンを中心とするワントップ物になると
推測されるだけに、男性主人公のキャスティングが難航している
状況だ。最近アン・ヒョソプがオファーを受け、前向きに
検討中といわれている。
パク・ミニョンが出演候補に挙がった『彼女の私生活』にも多くの
関心が寄せられている。同作は、完璧なキュレーターにして最高の
アイドルオタクでもあるソン・ドクミと、そんな彼女に夢中になる
上司ライアン、そして幼馴染のウンギの物語を描いたラブコメディー。
また『みんなのプライバシー』(仮題:WWW)は、誰かの母親、
誰かの妻ではなく、自分自身が好きな21世紀の「今」の女性たちの
リアルな生き様と愉快な成功を描くファンタジードラマだ。
キャスティング面ではイム・スジョン、イ・ダヒなどの名前が
挙がっているが、まだ確定はしていない。
人気の米国ドラマのリメイク作品も目を引く。
『指定生存者』は、大統領の国政演説が行われた日、国会で爆弾テロに
遭って唯一生き残った権力承継序列12位の環境相が大統領権限代行を
務めることになり、国と自分の家族を守っていくという物語を描く。
主人公にチ・ジニがキャスティングされ、密度の高い演技を
展開する予定。
韓国ドラマ史に新たな1ペースを記すと見込まれている
『アスダル年代記』も放送を控えている。同作は、「アース」という
架空の地で繰り広げられる理想の国の誕生と、そこで生きる人々の
闘争と和解、そして愛に関する神話的英雄談を描く。
ソン・ジュンギ、チャン・ドンゴン、キム・ジウォン、
キム・オクビンら名だたるキャストに加え、演出の達人
キム・ウォンソク監督、そして脚本家キム・ヨンヒョン&
パク・サンヨンが意気投合した。歴史以前の時代を扱った
ファンタジー作品としては『アスダル年代記』が韓国ドラマ初となり、
tvNの実験的精神があらためて輝きを見せる大作になるものと
期待を集めている。
昨年、完成度の高い多くの作品で視聴者の人気を集めたtvN。
今年もさまざまな作品で視聴者に楽しさと感動をプレゼント
してくれるかどうか、動向が注目される。
(朝鮮日報日本語版)