韓国映画「がんばれチョルス」あらすじと感想。
チョルス（チャ・スンウォン）は通行人が思わず足を止めてしまうほどの容姿と鍛え上げられた肉体を持ち合わせながら知能は幼いまま。それでも彼は街の人たちから愛されていた。
ある日、チョルスは病院で、大人びた少女セッピョルと出会う。
彼女は入院しており、難病と戦っていたのだが、そこで祖母から「チョルスがあなたの父親よ」と衝撃的な告白をされる。
初めて出会ったはずなのに俺の娘だと！ チョルスは予想もしなかった展開に目を白黒させる。
果たしてチョルスの隠された過去とは…？ 奇想天外な父と娘の大冒険が幕を開ける！
予測不可能な物語の主演を務めたのは映画『毒戦 BELIEVER』時代劇ドラマ「華政(ファジョン)」など映画・ドラマはもちろん、バラエティ番組まで幅広く活躍し、韓国全国民から愛されるマルチ俳優チャ・スンウォン。これまでの二枚目のイメージを捨てた強烈なビジュアルで大爆笑必至の名演を披露している。共演には天才子役オム・チェヨン、『毒戦 BELIEVER』のパク・ヘジュン、そしてベテラン女優キム・ヘオクら新旧の名優たちが顔を揃えた。噛み合わないまま行動を共にすることとなった父と娘の行方は？そして明かされるチョルスの知られざる過去とは？多くの観客の笑いと感動を誘う名作がここに誕生した。（公式サイトより）
あらすじ（ネタバレあり）と感想。
骨髄移植が必要な娘セッピョルがいたことに驚くチョルス（チャ・スンウォン）。
セッピョルはテグに行きたがっています。テグ市民球場に行きイ・スンヨプ選手のサインボールが欲しかったのです。それは同じ病気のヨンジェの誕生日に贈るものだったのです。病気の子供たちにとって誕生日は1年を耐えた証で、誕生日プレゼントは特別なものなのです。そして二人はテグに向かいます。ところがチョルス（チャ・スンウォン）はカードをだまし取られ二人は離れ離れになってしまいますがやっと再会した二人は警察に・・・
そして、病気が悪化したセッピョルはソウルの自分の病院に戻ります。
そんな二人の後を弟のヨンス（パク・ヘジュン）と祖母（キム・ヘオク）が車で追いかけ、二人を救おうとしながら打ち解けていく名優たちの演技も良かったです。
弟のヨンス（パク・ヘジュン）が知的障害の兄のチョルス（チャ・スンウォン）を優しくいたわる姿に感動しますが、弟のヨンスの妻役にチョン・ヘビンさんがごく普通の主婦役を演じていて驚きました。いつもプライドが高い役が多かったので以外な発見でした。
後半になりチョルスが地下道を怖がる謎や知的障害になった理由などが分かってきて、物語に深みが出てきます。チョルスは、テグ地下鉄放火事件で多くの命を救った元消防士で、その時火災の中で生まれた娘がセッピョルで今白血病と戦っています。チョルスはその時、後遺症で知的障害になったのです。
昔の消防士仲間やチョルスに助けてもらった人たちなど大勢の人がセッピョルを助けるために血液検査に病院にやってきました。そんなお父さんがカッコイイと・・・セッピョルは自分が想像していた父親とはちょっと違ったけど、もうお父さんなしではダメ、一緒にいるだけで嬉しいのです！ 結局、最後は父と娘の関係を受け入れる姿に熱い涙がこみあげてきます。
とにかく周りを固める脇役の優しさも心がホッとする善人たちで暴力団すらも善い行いをする、まったく悪役のいない珍しい映画で（笑）終始重くなり過ぎないところが大きな魅力だと思います。チャ・スンウォンさん目的の視聴でしたが、どのような役も見るものを裏切らない名優です。もう一度、チャさんの爆笑ラブコメドラマが見たいなぁぁ～といつもチャさんファンのお友達と話しています。
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